第70夜 長く短い祭

(2017/06/01 00:08:23)


終わったと思った。あとは情だけなのだろう。先日の一件で、ヒトを愛する事と愛される事の意味が分からなくなってしまった。この悪循環に終止符を打ったのだと思うと、彼女は偉大だ。

これが愛が醒めたと捕えられても仕方が無い。ただ僕は愛し方が分からなくなっただけなのだ。つまり心の余裕が、もっともっと無くなったのだ。


貴方は私に飽きる。なんていつも言われていたし、そんな日が来ることが恐くて嫌だった。彼女を好きだと思えないなんて、悲しくて寂しい事だと思うからだ。来週にはこちらへ来る事になっているが、どうだろう。

僕は、彼女に会いたいとまた思えるようになるのだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る