第27夜 この世の限り

2017/1/1

なぜ僕以外の人は、しっかりと1人の人を永年愛せるのだろう。


結局誰かを愛して恋い焦がれても、いつかはその気持ちも冷めてしまい、また次の人を探すのだろうか。

今の想いも、そんな事になってしまうのではと考えると、恋人が可哀想で堪らない。

今こんなにも好きで、会いたくて、でも会えなくて、この熱い気持ちもほんの数ヶ月で消え失せてしまうのか。

なんて哀しくて、寂しいのだろう。


こんな事を何度も繰り返してしまう人生なのならば、いっそ息絶えた方が良いのでは無いかと思えてしまう。



全ては自分の気持ち次第なのに。強い気持ちを持っておくだけで良いのに。


彼女は、1日にどれくらい僕の事を想うのだろう。僕から連絡しなければ、報せは来ないだろうか。本当に僕の事が好きなのだろうか。僕たちの関係は何なのだろうか。

毎日毎日毎日毎日、彼女の事を考えては、1人で愛を浪費してしまう。



果たして僕は、2月の空港で彼女と再会できるのか。


それまで、この愛を保てるのだろうか。

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