第3話

「拗ねる」



‪ぼくが今居なくなっても誰も困らない

ぼくが今居なくなっても誰も気付かない

みんなの優しさがどろどろに溶けた微温湯に浸かって

外の寒さとお湯の温度に文句を言って

目を瞑って耳を塞いで膝を抱えて深く深く沈んだら

手を延ばしてももう届かない水面の先にあんなに欲しがった景色があるよ

さあ、あとひとつ‬

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