　リラックスして、機嫌のいい状態で物事を処理していくと全体的に上手く進んで行く。

　長く生きているとだんだんそういうことに気付いてくる。

　ただ、『リラックスした状態』というのは自然ではなく、非日常というか奇跡というか、たまにしか自分の身に起きない状態なのだ。

　だからリラックスした状態がいいものだと分かっていても、その状態が遣って来なければ、もどかしく悲しい気分になってリラックスできなくなる。

　そうなると物事が上手く回らない日々が続き、行き詰まる。

　そんな行き詰った日々を頑張って生き抜いたご褒美のように、ある日突然『リラックスした状態』になれる状況がやって来る。

　その時を待ちながら何とか生きている。それに縋って生きている。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい