プール開き編② 水着と裸は別腹ですの

「まあ、水着でプール掃除なんて楽しそうね。私も行きたい!」


 夜の営業を終えた百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」。

 4人の百合メイドは、お風呂で一日の汗を流している最中。


 つまり、全裸だ。

 リズが文字通り胸を弾ませて、眼を輝かせる。


由理ゆーりちゃんと季紗きさちゃんの水着見たい! 私も行くっ!」

「いや、リズさん秋芳うちの生徒でもないのに……」


 石鹸の泡を弾き飛ばす乳揺れを見せられて、赤くなりながら由理。もちろん素っ裸。


「だ、だいたい、いつも裸見せあってるじゃないですか。今さら水着なんて見なくてもいいでしょ」

「ふふ、水着と裸は別物、ですよねリズさん?」


 (ヌードで)微笑むのは季紗。

 秋芳学園プール開き前のお掃除を、自分達のクラスで買って出たことを、リズと美緒奈みおなに報告したところ。


「私、スクール水着大好きなんです。浜辺で着るような見せるための水着には無い、あの背徳感。カラダを隠すのが余計にえっちというか、未成熟な蕾を意識させちゃう、そんなフェティッシュな感じが……♪」

「その台詞、季紗ねえじゃなかったら通報されるね……」


 清純アイドルな美少女顔でうっとりする季紗へ、浴槽の中から、産まれたままの姿の美緒奈がジト目をプレゼント。


 家庭のお風呂と広さはさほど違わない「リトル・ガーデン」のお風呂に、4人の女子高生メイドが裸でぎゅうぎゅう詰め。

 視界はほとんど肌色ピンク色、湯気に少女達の汗と石鹸の薫りが立ち込める、濃厚百合空間である。


 季紗が、リズへ提案する。


「私もリズさんの水着を……スク水が胸でぴちぴちってなるのが見たいです♪ 学校見学とか適当に理由付けますから、一緒にやりましょうよ♪」

「行く行く♪ もうっ、季紗ちゃん大好き、ちゅっ♪」

「んぷぅ♪ リズさんったら、お風呂狭いのに、こんな激しいキス……♪ む、んんぅ♪」


 石鹸ぬるぬるな珠の柔肌を擦り付け合いながら、キスに興じるリズと季紗。


「ちょっと季紗、勝手にそんな約束、だいじょうぶなの?」


 由理が聞くと、


「ふふ、私が言えば、先生もOKしてくれると思うの。こう見えて優等生ですので♪」


 ちょっぴり得意げに胸を張る季紗。着痩せするタイプなので、彼女もなかなかの巨乳。

 ぷるんっと、お湯の滴を弾いた。


「水着……あたしの水着姿を由理が見たら……」


 一方、浴槽の中で美緒奈。茹でたように赤くなりながら何やら妄想開始。


 赤毛ツインテールの美緒奈が、ロリロリでつるぺたなカラダに、ぴっちりサイズのスクール水着を着けて。

 高校生ながら小学生サイズな禁断ロリボディ、そのイケないボディラインがくっきり強調されて、花のように羞じらう。


『そ、そんなに見るなってば。由理のえっち……♪』

『だ、だって水着の美緒奈が可愛らしすぎて……♪ も、もう無理! 襲っちゃう♪』

『や、やぁっ♪ ちゅぅ、ちゅぷぅ、んぅ……♪ 水着の上から、そんな触っちゃだめぇ……♪』


 ここから先の乙女初体験妄想は、過激なので見ちゃダメです。


 のぼせそうに真っ赤な美緒奈、浴槽から立ち上がり目を回して叫ぶ。混乱?


「ゆ、由理のばかぁっ! あたしも覚悟はしてるけどっ、初めてなんだから優しくしろよなぁぁっ!?」

「え、え!? なんで私、いきなり怒られてるの!?」

「さ、さあ。よく分からないけど……」


 美緒奈の裸はばっちり網膜に焼き付けつつ、季紗がたずねる。


「えと、美緒奈ちゃんもプール掃除行きたいってことでいいかな?」


 ぶんぶん首を縦に振り、肯定の意志をアピール美緒奈。

 妄想の中では、由理との初夜を済ませた場面シーンだ。


「ふふ、楽しくなりそうね♪」


 期待に胸を躍らせつつ、リズが微笑んだ。

 物理的にも、巨乳が踊るのだった。

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