12月14日
本屋で本を購入した。甘くとろける恋愛小説、という帯の文句に惹かれたのだ。
さっそく本を開くと、甘ったるい匂いと熱っぽい空気が漂ってきた。
私はあまりの熱っぽさにくらくらしながら、けだるく一枚一枚ページをめくっていく。
ページが進めば進ほど、本からは甘ったるい匂いと熱っぽい濃厚な空気が出てきて、私の体はチョコレートのようにとけてゆく。
本を一冊を読み終える頃には、体がすっかりどろどろにとろけてしまって、元に戻るまでにかなりかかった。
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