12月10日


「なわとび、しませんか?」

 ドアを叩かれたのでハイハイと出てみると、見知らぬ青年が手になわとびを持って、そう言った。

 私は特に断る理由もなかったし、少し体を動かしたくもあったので、「なわとび、しましょうか」と答え、青年と共に駅前の広場へ行く。

 駅前の広場では、歌を歌ったり、ローラースケートをしたり、絵を描いたり、相撲をしたりしている人たちでいっぱいだった。

「では、なわとびをしましょう」

 青年と私は、思い思いに何かをしている人たちにまじって、日が暮れるまでなわとびをした。


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