10月21日
お隣の加藤さんが訪ねてきた。
私と加藤さんはいつものようにきっかりと十五分間雑談をする。
雑談の間、私はずっと加藤さんの頭と首まわりと手首と足首に生えた、色とりどりのオシャレなきのこが気になってしまい、気の抜けた相槌ばかりだった。
「そうそう、パスタに使う小麦粉の麦を貸してくださらない?」
ちょっと切らしちゃったもので、と朗らかに笑う加藤さんの指には、指輪のようにシルバー色のきのこが生えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます