第147話 甘えてるかな?
私はガンになってから、自分でも怖くなるぐらい体調が悪くなったり
目眩がしたり腰が痛くなったり足が痛くなったりするようになった。
ガンが発覚する前も体調が悪い事は多かったし
30を過ぎてからは熱を出す事も多かったので
すぐ体調を崩す方だなとは思っていたが
ガンになってからの体調の崩し度合いは
なる前とは比べものにならないぐらい
「ぐわぁっ!」
とくる。
これ大丈夫?私このまま気を失ったり、大変な事になっちゃわない?
なんて思う度合いに変わったのだ。
でもこういうのって周りは分からないじゃない?
ガンを経験したからって、いつまでも
「体調悪い」「体調悪い」
と言っててもその辛さ、伝わらないんだよね。
具体的な辛さを表現しようにも
言い方を間違えると
「病院行け」
と言われるだけで、その時の私の辛さによる普通に行動出来ない許容には
渋顔される。
だから抗がん剤が終わって一年経っても
ヘルプマークが手放せない。
極端に優しくしてくれなくていいんだよ。
ただ、ガンを患う前とは
体は明らかに違っているから
前とは同じようにはいかない事もある。
すぐ体調を崩す事もある。
分かりやすい具体的な症状ばかりとも限らない。
それをもう少しだけ周りに分かってもらえたら
というか許してもらえたら生活しやすいんだろうなと
甘えてるかもしれないけど、思うんだよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます