第22話 検査結果を聞きに

退院したが手術で採取した細胞の病理検査の結果を聞きに通院しなくてはならない。


また原因が分からないって言われるか

何ともありませんでしたって言われるような気がしながら病院に行った。


というのも手術後、体調が日に日に良くなり

入院前よりも体が楽なのだ。


けれど先生は私が受ける手術(処置)は治すためのものではなく

検査のためのものだから、それで良くなる事は無いと言っていた。


長く待ち、やっと久々に先生にお会いする。


どうですか?と状態を聞かれ

出血もなくなり状態が良くなっていることを伝えた。


そして先生は検査の結果が出ましたと本題を話し始める。


「今回の検査の結果、採取した細胞の中に悪い細胞が見つかりました」


え?問題あったんだ。


「それでここの病院では専門の先生がいないので他の病院に紹介状を書きますのでさっそく予約を取りますね。病院は埼玉のガンセンターです。診察は平日のみですが都合の悪い日はありますか?」


都合の悪い日?いやいや、そうじゃなくて今さらりと

ガンセンターって言った?

あっ、そうか『悪い細胞』ってガンだって事だったのね。

どうしよう……私、ガンだったんだ。


重大な告知なのに「ガンです」という言葉も無く

誰の付き添いも無く、いきなり不意打ちのように聞いてしまった


私、どうなっちゃうんだろう?

とにかく、予約を取ってもらった日にガンセンターに行かなくてはならない。


帰り際、バスを待ちながら夫にメールを打ち涙がにじんできてしまった。

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