【ネタバレ込み】設定資料保管庫

キャラクター

【設定】キャラクター

藍田あいだ 春季はるき (本編開始時点:15歳)

 第伍拾参管理区在住。國立第伍拾参高等學校に通う高校一年生。

 過去に隕石落着事故に巻き込まれた結果、5年前の冬に両親を喪った。事故で天涯孤独の身となった冬菜ともども、数年前まで祖母に育てられて来た過去を持つ。祖母亡き後は冬菜と一つ屋根の下に住み、寝る時だけは離れに行くという生活を送っていた。

 幼馴染ということもあってか、冬菜への想いはなかなか伝えられずにいたが……とある日の朝礼が全てを変えてしまう。

 春季はそれを機に、冬菜を救うために巢襲機〈エルンダーグ〉へ乗り込むことを決意。全身複数個所に亘る身体強化手術を受けるに至った。


 容姿(色素が薄い茶髪。線の細い身体。隕石落着事故の際に負った傷は、胸から腹にかけて残っている)


 性格(真っ直ぐで少し不器用。冬菜のこととなると少し子供っぽくなったり、意固地になったりするのは思春期ゆえ)


 台詞「こんな所に出ないって、人形スワンプマンなんて。多分」



藍田あいだ 春季はるき (身体強化後)

 エルンダーグに乗り込む為の強化処置を受けたことで、全身は半ばサイボーグと化している。身体強化手術の目的は2つに分けることが出来、

・操縦系への接続を可能とする為の処置

・過酷なGに耐える為の処置

 特に重要だったのは2つ目の耐G処置の方であり、これを実現するために様々なアプローチが試みられた。

 特筆すべきは、人工血液循環システムの埋め込み処置。

 これは人工血管に置換された全身の血液循環路に対し、万能細胞と再生賦活剤を強制的に流し込むというもの。平たく言えば、即死しない限りは身体を再生し続けられるというシステムであり、常に過酷なGに晒される操縦環境に対する一つの解決策でもある。

 開発部では、加速Gそのものの相殺に費やすリソースよりも、パイロットの身体を修復するために費やすリソースの方が少ないと判断された。それ故に採用されたシステムだが、パイロットへの大規模な強化手術が必要になるというデメリットがある。

 春季はその処置検体となることで、エルンダーグの操縦資格を得るに至った。


 容姿(脇腹には人工血液循環システムのコネクタが突き出し、うなじ~脊髄にかけては神経侵襲型のコネクタが並んでいる。血管だけに留まらず、眼球にも補強樹脂が流し込まれた結果、虹彩の色は紫へと変化した)


 台詞「フユ……僕が、僕が助けるから……絶対に、必ず……だからっ!」



芹井せりい 冬菜ふゆな (本編開始時点:15才)

 第伍拾参管理区在住。國立第伍拾参高等學校に通う高校一年生。

 過去に隕石落着事故に巻き込まれた結果、5年前の冬に両親を喪った。他に頼れる親戚がおらず、春季の祖母の元に引き取られた過去を持つ。祖母亡き後は、たった一人の幼馴染である春季と共に暮らして来た。

 春季への想いを胸に秘め、平穏な学生としての日々を過ごしていたが……とある日の全校集会を機に日常は崩れ去ってしまった。

 人形スワンプマンに特有の物理現象〈空孔ホール〉を行使してしまった事で、冬菜は検体として捕縛。アポトーシス阻害剤を始めとする種々の薬剤を投与された影響で、麻酔無しの拷問じみた生検を受け続けることに。

 一通りの身体機能検査を終えた後は、コールドスリープの状態におかれた。極低温下で外訪者アウター変異の経過を観察する為だったが、対外訪者アウター戦略の転換・安易な破棄を良しとしない凱藤博士の方針もあり、そのまま80年以上の長きに亘って氷漬けにされ続けることに。


 容姿(長い黒髪をハーフアップにしている。隕石落着事故の際に負った傷は、脇下から腹にかけて大きく残っている。傷痕を隠すために夏でも長袖を欠かさない)


 性格(基本的に面倒見が良く明るい。春季に対してだけは、照れ隠しも相まって少し甘えたような面を見せることも)


 台詞「寝坊したハルが悪いんだからね」



凱藤がいとう 秀治しゅうじ (35歳前後)

 国の対外訪者アウター戦略決定組織の研究部門を統括する博士。

 自らの才能を信じ、状況が許す限りにおいて自らの欲望を貫き通す。彼なりの倫理観と哲学で行動する、リアリスティックなエゴイスト。

 あくまで貴重な検体サンプルとして冬菜を扱うが、それゆえに安易に壊したり潰したりするような真似はしない。特に春季とエルンダーグの組み合わせを特別視しており、自らが望むものを見せてくれるのではないか、自らが望む姿になってくれるのではないか、という意味で多大なる期待を向けている。ことエルンダーグを取り巻く構図に対しては、夢想家のような一面を見せることも。


 容姿(髪はオールバック。白衣の下には喪服を纏い、いつでも葬列に参加できるような恰好をしている)


 性格(欲望に向き合う自分を、どこか冷静に見下しているような面がある。リアリスティックなエゴイスト且つ、時に子供のような無邪気さを見せる)


 台詞「やぁね、アタシにだって良心はあるわよ? ただ、好きだからやっているだけなの」

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