第26話 風呂上がり

冬は寒い。 まあ、暑い冬とかあったら困るし・・。


冬になると熱いお風呂が心地良い。


熱々に追い炊きをしてから入るお風呂は最高だ。


肩やら首やらのコリが溶けるような気がして、うっかりすると湯船でうたた寝しそうになる。


ぼんやりと満足しながら扉を開けて脱衣所へ出る。その足元を、するりと猫が入る。


そう、我が物顔で風呂場へ入る。入って、風呂蓋の上に乗る。濡れていない場所を見付けて寝そべる。寝そべると、スフィンクスのポーズになったり、ごろごろと腹を見せたりしながら、小一時間(飽きるまで)ほど居座る。


洗濯物を乾かすために浴室乾燥なんてつけたら、さらに時間が延長される。


その内、人間の方も忘れて扉をカチッ・・と、本締めしてしまう。


・・・翌朝、荒んだ顔の猫達と対面になる。

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