第14話 あんた誰!
鍛冶屋にいったらドワーフ発見!街を歩いても獣人だのエルフだのよくわかんないのだのがたくさん!地元で獣人は見かけたことあるけど、ドワーフとかエルフはいなかったな。
爬虫類っぽいのとか、体の一部が魚っぽいのはまぁ知識としては聞いたことあるんけど、宇宙人みたいのとか、体から煙をシューシュー出してるのってなんて種族なんだろう?さわったら熱いのかな?
しかしさすが異世界の王都だな。なんでもありだぜ。もしかして俺の能力「自宅」なんて、街中でもらうポケットティッシュに差し込んである宣伝のチラシぐらいの価値しかないのかもしれないな。
見てください。あそこにいる人なんかちょっと浮かんじゃってますよ。なんなのそれ。浮いてていいの?っていうかなんで浮いてるの?平気な顔してるけどあなた・・・浮いてますよ?
「あぁ。ありゃ精霊種系だな」
ケビンのおやじさんよぉ。そんなこと聞いてるんじゃないんだよ。今一番重要なのはあれが魔法なのかどうかってことなんだよなぁ。わかってないぜあんた。子供の気持ちってヤツがよぉ。
しかしあれが魔法だっていうんなら納得できる。でも街中って基本的には魔法使っちゃいけないはずよね?だったらあれって魔法じゃないってことでしょ?なんなの?なんで浮いてんの?俺がポケ○ンマスターなら例の赤白のボール投げてるとこだよ?ゲットできたらハッピーだもんね!
「種族特性だって聞いたことあるな」
種族特性?種族固有の特殊能力的なやつってことかな?前に勉強した気もするな。むむ、思い出せん。
しかしあれは魔法ではないということか。種族特性だかなんだか知らないけど、あれってすごい利用価値高いよね。狙われたりしないのかなぁ。そこんとこどうよ、ケビンのとっつぁん。
「ケビンさん。ああいう人達って危ない目にあったりしないんですか?なんか種族特性の便利さに目をつけた恐い人とかから・・」
「ん?あぁ。そりゃそういうこともあるだろうな。けどよ、ああいうやつらは大体魔法使いなわけよ。さっきの精霊族もそうだが長生きなのは知ってんだろ?だからそのうちみんな魔法使いになっちまうんだ。そんなやつらを狙うのは、そうとうなバカか戦争上等の戦力をもってるようなヤツラぐらいだろうよ」
ほほう。確かにそうだ。種族全体が魔法使いならケンカ売るのは相当な覚悟がいるだろうな。個人に限っていってもそうだ。わざわざ魔法使いを敵に回したくはないよな。
そして長命な種族は「魔法をおぼえるための魔法」を人族なんかより多く使える、ということか。あれ?でも確か前に聞いたのって・・
「でも魔法使いになるためには国の許可がいるって聞きましたよ?お金もすごいかかるって」
「俺に聞かれても知らねぇよ。ただああいうやつらは大体魔法使いってのは間違いないぜ」
またよくわかんないことになってきたな。なんか裏技でもあるのか?いや、そもそも国の許可ってなんだ?魔法使いを管理したいのは分かるが、許可なんかあろうがなかろうが、「魔法をおぼえるための魔法」を使ってしまえばいいんだから、国に大金積んでまでそんな許可を得る理由がわからない。
貴族が自分の子供に使うなんて話を聞いて、国の許可制やお金のことを納得してたけど、どうもなにか考え違いをしてたみたいだな。
そのうち詳しく調べてみよう。うまくいけばイカした魔法使いになれるかもしれない。今日はもう無理だ。面倒だもんね。あとは宿でだらだらしてよう。ケビンさん。宿についたらギャプロしましょうね!
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