04 誰もいなくなった世界 ―天の泣き音―
天が泣く 冷たい雨が降り注ぐ
生命のいなくなった世界 大地は固く 空は暗く
誰も… 誰も… 歩くことのなくなった世界
ひと一人も存在しない
そこにあることさえ忘れ果て 存在を枯れさせた
誰かの記憶に残ることなく 虚無へと消えゆく
定められた終わりへと 決められた終着点へと
ただゆっくりと 向かいゆく
止まる事のない時の流れ
決して逆戻りのしない断り
分岐点を過ぎ 過ちを違えた末路に
幸福な結末は ありえない
長い時が流れ 孤独の時が過ぎた
天が泣く 冷たい雨が降り注ぐ
今日も大地は固く閉ざされている。
生きる者は存在せず ただ最後の時へと
ただ流れるだけの時が そこに在るだけ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます