第7話 猫又

 朝から飼い猫が見つからない。もう長いこと家に居る老猫なので心配だ。

 猫は死期を悟ると居なくなるって言うし……。

 机の下や、コタツの中を探しても見つからない。

 不意に、窓の外から視線を感じた。

 目を移すと跳び去る猫の姿。

 見慣れた姿に、二股に分かれた見慣れぬ尻尾。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る