第11話 忘れ物…。

朝が弱い人にとって、朝の忘れ物ほど嫌なものはないだろう。

家を出て数分後、忘れ物に気づく。

そして、それは重要な物。

宿題? 仕事で必要な物?

どうでも良い忘れ物なら放置できるが、重要な物は放置できない。

私は今朝、忘れ物をして家に戻った。

勿論、徒歩ではなく車。

いつもと違うコースで家に戻ったが、その道中…。

朝日が眩しく、脅威だった。

二度と忘れ物はしたくないと誓ったが、今の会社に勤めだして

初めての重要な物の忘れ物だった。

しかも、忘れないように台所の机の上に置いていたのに忘れた。

ペットボトルのお茶を手にしたのが、いけなかったのだな。

ペットボトルのお茶なんか、いつでも会社の冷蔵庫に入れられたのに…。

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