第6話 感じた事のない恐怖…。

今日は、お休みと言う貴重な1日だった。

普段の日曜日の休日であれば、ほぼ家に引きこもっている。

外には、それはもうたくさんの人が居る。

食料品を買いに行っても、レジ待ちが長い。

娯楽施設も人がたくさん居る。

私には、人に対して恐怖を覚える残念な面がある。

あまりにも、人の多い中に突撃すると恐怖から発作を起こしてしまう。

それを、発作と言うのが正しいのかどうかは分からないが、呼吸が

苦しくなる。

そんな私が、人の中に突撃しても良いと思える映画作品があり

友人を誘って、映画館に特攻した。


ちなみに、私は映画館には数年以上、行っていない。

システムもよく分からず、映画が始まる時間と終わる時間から

お昼ご飯時は、人が少ないだろうと予測し、お昼ご飯時の上映時間を

選択した。

それに、友人もついてきてくれた。

友人は、映画館にはよく行くらしく、慣れた感じだったので座席から

全てお任せした。


私、一人ではチケットも買えないし、映画館の中にも入れなかった

かもしれない。

まず、計算外だったのが映画館には、食べ物が売られている。

お昼ご飯の時間だから、人が少ないと言うのは私の思い込みだった。

ポップコーンや他のメニュー、飲み物などを持っている人も居る。

上映直前には、かなりの人が映画を見に来ていた。

幸いにも前列の席で端の方の席だった為、なんとか苦しみを

伴わずに映画に集中できた。


映画を見るのにも、かなりの精神的エネルギーを使ったが

残念な事が一つあった。


今までは、人が恐怖の対象であっても友人は大丈夫だった。

だから、友人とは普通に接する事が出来てきた。

少なくとも、昨日までは…。


今日、その友人に出会って拒絶するほどではないものの恐怖を

感じた部分があった。

今まで感じた事のない恐怖。

しばらく、会っていなかったからなのか?

それとも、精神状態が悪化しているのかは分からない。


友人すら恐怖の対象になってしまったら…。

私は、どうすれば良いのだろう…。

明日は、仕事。

もう、仕事にすら行きたくないとすら感じる。


かなり、どうでも良い話だけど、映画館の香りはポップコーンなのですね。

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