カミングアウトから始まる物語。
神崎
第1話 限界でのカミングアウト…。
毎日、続く苦痛の日々。
そう、それは人間と言う世界?
いや…、地球と言う星に生まれた定め?
地球上には色々な生物が存在する。
そう、人間にはその生物の本当の言葉は分からないけど
彼らにも言葉はある。
彼らには、人間の言葉など知るよしもない。
そして、私達、人間にも彼らの本当の言葉は分からない。
勿論、私にも動物や虫などの本当の言葉は分からない。
そして、私は人間でありながら人間の言葉が分からない。
同じ生物同士、分かりあえるのは当然だろう。
そして、人間同士、分かりあえるのは当然なのかもしれない。
だから、人は人を好きになり、好意を持ち、恋に落ち、結婚する。
その、当然の営みですら私には分からない。
人を好きになる気持ち。
好意を持つ感じ。
恋に落ちる感じ。
そして、結婚。
私には、何一つ分からない。
私にとって、人間は好きな存在では無い。
敵な存在。
でも、最近、その考えにも疑問を持つようになった。
人間観察と言うと言葉は悪いが、私から見ている限り…。
私が見ている世界と、他人(普通の人)が見ている世界が全く違う。
それは、確かに私の思い込みかもしれない。
例えば会社。
同僚? 先輩? 後輩? 上司? 色々な立場がある。
タメ語? 敬語?
何にしても皆、いきいきとしている。
笑っている、悲しんでいる、落ち込んでいる。
それでも皆、いきいきとしている。
私には、それが無い。
私は、人が怖い。
誰とも接する事が出来ない。
接しようとすると、物凄いエネルギーを使う。
話しかける事も出来ないし、話しかけられるのも嫌い。
老若男女、私にとっては全てが怖い存在。
私は、毎日怯えて人間の中で生活しているのに私に関わろうとする人からは
怯えると言う感情すら感じられない。
むしろ、好意を感じるが私には脅威。
そんな、人が怖くて苦しい毎日。
心療内科に通っている。
そこの院長は、とても私の事を聞いてくれる。
かつて、重症なので診られないと断られた心療内科もある。
そんな私を、診てくれている今の心療内科。
それでも、その医者ですら、私の人間に対する考え方は症例が少なく
分からないと言う。
その医者をせめるつもりはない。
そして、私自身、ずっと悩み続けてきた事。
それでも、解決策は見つからなかった。
そして、今回。
身内になるのだろうか? 親戚になるのだろうか?
付き合いがない為、その辺は私には分からない。
とうとう、親も人が嫌いだと言う症状の重さを感じてくれたのか協力してくれた。
そして、カミングアウトをした。
今、通っている心療内科の先生も分からない症状。
そして、小さい頃から悩んでいた人見知り。
大人になると治ると言われて、信じて生きてきたが最終的には人全てが大嫌いになった。
助けてと言えるようになったのは、30代になったオッサン(?)になってから。
手遅れかもしれないけど、今のままでは自殺すら選択肢に入れてしまう残念な大人だ。
そんな私が、結婚している人に言いたいのは、一人っ子では無く少なくとも二人の子供は
作って欲しい。
私は、一人っ子だ。
一人っ子にとって、この世界は、罪をつぐなう為の場でしかない。
競争相手も居ない。
相談できる相手も居ない。
歳の近い存在も無い。
まぁ、そう言えるのは私が人間が嫌いで一人っ子で独身であるから。
現代の給料体制をみていたら、色々と大変だなと思う。
そして、こんな重い話が私の物語であり小説。
遥か昔、私の事を小説家になれるかもと言ってくれた人が居た。
その人の記憶の中に私が今も存在するかは分からない。
そして、それも遥か昔の事。
現代の世において、私の考え?
いや、ストーリーが受け入れられるかは分からない。
その時の事を親に話すと、人間は口先だけだと言われた。
私には、何が本当の事なのか分からない。
ただ、私は物語を作っていくのは好き。
でも、それでは生活が出来ないから嫌な仕事も耐えるだけ。
いや、本当は仕事は好きだけど人間がダメなのかもしれない。
人間がダメと言う事をカミングアウトした今日。
私は、とても辛い。
情けない。
それでも、0.01%でも可能性があるのなら…。
最後の賭けだが、私は賭けに出る。
そして、それをストーリーにするのみ。
痛々しい私の現実を、受け入れてくれるかどうかは分からないけど
よろしくお願いします。
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