黒い雨 いちご味(シリアスルート原案)※非ネタバレ資料
@yosinobuonpu
夕立の裏設定
私はお姉ちゃん達の影に隠れていた。
小さい頃からそうだった。
白露お姉ちゃんはいつも一番を奪っていく。
時雨お姉ちゃんの欲しいものは決して手を出さない。
村雨お姉ちゃんにはいつも踊らされる。
だから何かに執着するなんてしない。
何をしても夕立が得することなんてない。
ただ”それっぽい”ように見せて。
気楽に、明るく、楽しく、面白く。
そう生きていこうと思っていたのに。
一人の男の人が夕立の前に現れた。
私にお兄ちゃんがいれば、きっとこんな人。
話しやすくて、気が合って・・
いつの間にか頭の中があの人の事で一杯になる。
きっと夕立はあの人の事が好き。
でも知ってしまった。
あの人が時雨姉ちゃんが好き。
あの人も時雨姉ちゃんが好き。
まただ。
こうなることくらい分かっていたのに。
胸の奥が痛くてたまらない。
いっそのこと、夕立の事を嫌ってくれればいい。
汚い言葉に汚い顔、醜い私の姿を見て。
私にあの人を諦めさせて欲しい。
私はあの人がきらい。
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い。
あんなクソザコ童貞なんて大嫌い。
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