存在から見た生命と愛

生命。

生命の目的は存在することである。


存在。

存在の本質は、

存在のない虚ろな場への侵食である。

つまりは侵略と同様の攻性現象であり

充足たりうる。

その侵食は、

機械的、受動的、確率的、因果的で、

時に、意図的、利己的である。

(世界の存在形態を

法則、物理、意識、概念という

四つのレベルに分け、

人間は物理的、意識的、概念的に

存在しうるとすると、

人間が侵食する虚ろな場とは、

物理の中であり、意識の中であり、

概念の中である。)


存在における利己と愛。

対象が自己であれ他者であれ、

存在が存在を求めることは、

虚ろな場への利己であり、

対象への愛である。


存在から見た生命と愛。

上記の全てを前提として認めるならば、

生命の目的は愛に溢れている。


裏・殺意。

存在をなくすことである。

殺したり、忘れさせたり、

象徴的な寺社を破壊したり、

言葉を禁止したり、教典を燃やしたり、

歴史書から名前を消したり、

遺骨を粉々に砕いたり、

物理的、意識的、概念的な存在を

徹底的に消去する。

対象から虚ろな場を奪取する

ことである。

叶うなら一生眠らせておきたい。


不変。

あるものはあってよく、

ないものはなくてよい。

求める心はなく、

愛はない。



平成29年7月31日(月)晴れ

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