正真正銘「館もの」です『水車館の殺人』綾辻行人 著
『水車館の殺人』プレビュー
『
『
~あらすじ~
中国地方の山中に建つ、三つの巨大な水車を備えた「水車館」で殺人事件が起きる。被害者の体がバラバラに切り刻まれ、焼却炉で燃やされるという凄惨な犯行だった。犯人と目される男は密室から消失したうえ行方不明となり、その行方は杳として知れない。それから一年後、事件に居合わせたメンバーが再び水車館に集まる。そこには、一年前の事件で犯人とされた男の友人、
本作は、一九八六年(現在)と一九八五年(過去)、現在パートと過去パートが交互に書かれるという構成をとっています。というと、いかにも複雑な話を思い浮かべてしまうかもしれませんが心配いりません。現在で島田が投げかけた疑問が、過去パートとしてその次に描かれるなど、考え抜かれて読みやすい構成をされていることに加え、過去パートは神視点の三人称、現在パートがある人物視点の一人称で描かれる、と手法も変えてあるため、読んでいて混乱するということはありません。
『十角館』の仰天トリックで鮮烈デビューを果たした綾辻が第二弾として送り込んだ、クラシカルな王道ミステリ『水車館』ぜひ体験してみて下さい。
それでは、お読みになられたら、また、「ネタバレありレビュー」でお会いしましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます