第2話 中島広輝(なかしまこうき)

「おい!こうき!待てって!」

でかい声で俺を追いかけてくるのは、同じ部活に所属してるのカケルとアキだ。

教室を飛び出し、学校の門をでて、いつも帰り道で通る歩道橋を駆け上がる。

教室で爆睡していた俺の顔に、2人は絵の具で「人体模型風」な落書きをしていたのだ。

どこから絵の具なんて持ってきたのか。なんて、この際どうでいい。

部活前に着替えていた、サッカーユニフォームの格好に、顔は人体模型。

「意味わかんねー。」

そう思ってたけど、途中から楽しくなってきて「何だよお前らー!」とか言いながら全力で走ってた。



次の日、サトミに「あれ何だったの?」って聞かれたけど、「俺もわかんねっ」って言った。





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