エルフの刑事とドワーフの刑事
とある町で事件が起こった。
エルフの刑事と、ドワーフの刑事が捜査にあたることとなった。
エルフの刑事は現場を一瞥すると、証拠品を次々に調べていく。
こじ開けられた鍵。本棚、乱雑に転がったスツール。何者かが争ったあとがある。客間に残ったティーカップに目をとめた。
「この紅茶はまだ暖かい。ゆえに、犯人はまだ近くにいる」
「なるほど、それは道理だ」
遅れてやってきたドワーフの刑事は、現場に入るなり酒瓶を見て叫んだ。
「まだ酒が残ってる! 犯人は近くにいる!」
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