幼龍編 新種誕生×2

フフフ、、、ドライトさんですよ、、、


今メチャクチャお尻が痛いんでちょっと待っててくださいね、、、?




パシーン!パシーン!


「いたいでしゅ!いたいでしゅよ!」


「、、、目覚めよ、、、新たな力よ!」


「うぼあぁぁぁぁ!」


「しゅ、淑女のお尻を叩くのはどうかと、、、!」


「まったく!悪戯いたずらばかりして!」


「サルファ!あなたは止める側でしょうに!」


「ドラ公とアンジェにメルクルナは特に反省しろよ!?」


「み、皆様大丈夫ですか?氷で冷やしますか?」


メルクルナの部屋でお仕置の尻叩きをされて悶絶もんぜつしているとノックされてセレナがどうぞと答える、するとディアンが入ってきた。


「ドライトに皆ここにブフゥゥゥ!」


部屋に入ったディアンが見たのはアフロとストレートヘアーをつけた龍の集団だった、、、


「あなた?人の顔を見ていきなり吹き出すのはどうかと思いますよ?」


っと黒のアフロのセレナが言ってくる。


「そうだぜ!ディアン様、れでぃーを見て笑うなて失礼だろ?」


カーネリアは黄緑のストレートのロングヘアーでリボンをしている、しかもレディの発音がおかしいオマケつきだ、


「乙女心が傷ついちゃうんだから!」


シリカは真っ赤なアフロで櫛クシが刺さっているし口調も変な口調になっている、ディアンは耐えられずに笑い転げてしまった。


「ブハハハハハハハハハハハハハハ!」




ディアンがやっと落ち着き、セレナが聞く


「あなた用事があったのでしょう?何かありましたか?」


「あ、ああ、、、なんか亜空間からの波動が変わってな、そろそろ生まれるんじゃないかと思ってな、、、

で?お前達は一体なにをしていたんだ、、、?」


ディアンが亜空間からの波動が変わったと言ったのを聞いて、真っ先にドライトが飛び上がる。


「いちだいじでしゅよ!?

すぐにしゅっさんべやにむかいましゅ!」


そう言ってアフロを脱ぎ捨て部屋を飛び出して行ってしまう、次にアンジュラが、、、


「、、、今ママが行きます!、、、待ってなさい!」


と、やはりストレートヘアーのカツラを脱ぎ捨て飛び出して行った。


「部下にして我が子よ!今管理神メルクルナが行きますからね!?」


続いてメルクルナがアフロのまま走り出す、それを見てカーネリアが、


「お、お前まさか地毛じゃ?」


っと問いかけた所でメルクルナのアフロがドアに引っかかり、アフロだけ残して走り去る。


「ブヘ!」


「グフ!」


「ブフゥ!」


「グフゥ!」


必死に笑いをこらえるカーネリア、シリカ、セレナ、ディアンの横を何時の間にか紫のラメ入りアフロを着けたサルファが龍形態で通り過ぎる、


「皆さん何しているんですか!急ぎましょう!」


そう言ってドアを通り抜けようとしたサルファは、、、

アフロがやはりドアに引っかかり頭を引っ張られて、のけ反ってしまい、


「痛!」


っと叫んだ。


「いや!お前のは嘘だろう!?」


「どこまで仕込んだのよ!?」


「アハハハハハハハハハハハハハハ!」


「い、一体何でこんな事に、、、」


とにかくドライト達を追って皆が部屋を飛び出したのだった、、、


「え?え?え!?」


事情が呑み込めないキャロリンを残して。




ドライトが途中で引き返しキャロリンを連れて出産室と書かれた部屋に入るとモリオンとヌーマが大笑いしていた。

セレナ達がアフロを着けたまま来たからだ、メルクルナやアンジュラにサルファも再度装備していた。


「じょうきょうはどうでしゅか!?」


そう言いながら入ってきたドライトは白衣を着て聴診器を身に付けている。

隣に立つキャロリンはナース服だ、胸のバッチには平仮名できゃろっと書かれている。


「何、その格好は?」


ヌーマが見慣れない服装のドライトとキャロリンに聞くと。


「わたしはドクターのドライトさんですよ!

おいしゃさんでしゅ!」


「えっと、看護師さんって言うお仕事の服だそうです」


「そ、そうなの、、、」


ヌーマは微妙な顔をしているが、モリオンは興味深そうに見ながらつぶやいた。


「医者とはドライトの前世の世界の呼び名でこの世界では治癒士の事ではなかったか?」


「そうでしゅ!

わたしゅのしんしゃつにまちがいはありましぇんよ!?」


そう言うとドライトはメルクルナの頭に向け飛んで行き、聴診器ちょうしんきを頭に当てた。


「ておくれでしゅ!」


「「「「凄腕だ!」」」」


「ちょっと待てこら!手遅れってどう言う意味よ!

それになんで皆は凄腕言うかな?」


メルクルナとシリカ達が揉め始めたのでそっちは放っておいて、亜空間を固定している場所に近づき龍の眼で確認する。


「ドライト、その聴診器とか言うのは使わないの?」


そうヌーマが聞いてきたので、ドライトはふり返り話し始めた。


『これはコスプレです、それよりもメルクルナさんにアンジェ姉さん!

もうすぐ生まれてきますよ!亜空間が開くので周囲に多重結界を張って逃がさない様にしてくださいね!

キャロはモリオン祖父ちゃんとヌーマ祖母ちゃんの近くに居てください!』


ヌーマはコスプレって何?っと聞いて来たが、本当に生まれそうだったので後で説明するからキャロリンを頼むと言って、多重結界を亜空間の周りに展開した。

ドライトの真剣な表情にメルクルナとシリカ達も慌てて準備を開始する。


『まずはメルクルナさんの方から出てきますね、はたして何が出てくるのか、、、

悪魔が出てくれば笑えるんですが、、、』


「邪神の魂を利用したとはいえ、私の力と思いが核になってるのよ!

心と姿の美しい素晴らしい種族が生まれるに決まってるわ!」


『だからこそ悪魔が生まれれば笑えるんじゃないですか!w』


「ムキャアァァァ!」


「それにしても、なかなか生まれないわね?」


「ドライトさんすぐにでも生まれるんじゃなかったんですか?」


「亜空間、全然開く気配ないぞ?」


「ドラちゃん、、、なんで、、、?」


『そりゃ、私が力ずくで塞ふさいでますからね』


「ウキョオォォォ!ナニシマスカコラアァァァ!」


「メ、メルクルナ落ち着いて!」


「ドライトさん!あまりに酷すぎます!」


「ドラ公!早く開けてやれよ!」


「ドラちゃん、、、オープン・ザ・ドアー、、、!」


『いや、なら皆も早く結界を構築こうちくしてくださいよ!』


「「「「あ、、、」」」」


シリカ達は慌てて結界を張る。


そしてドライトが開きますよ!

と、呟つぶやくと空間に亀裂が入り、中から出てきたのは、、、




美しい姿の男女達だった、その背中には羽が有り美男美女揃いで、その顔には優しさと責任感に満ちていた。


それを見たドライトは、、、


「とりにんげんでしゅ!

とりにんげんがたんじょうしゅま[フン!]あひゃー!?」


メルクルナはドライトの首根っこを掴むと廊下に向かって放り投げ、新たな種族にむけ語りだした。


「新たな子らよ、私がこの世界の最高神であるメルクルナです、あなた方に相応しい新たな名を授けましょう、これからは天使族を名乗ると良いでしょう、、、!」


「とりにんげんでしゅ!

なまえはとりにんげん[オラ!]おほー!?」


「あなた方は他の種族よりも優れています、、、

これからは私や私の眷族神と共に世界を導きま[ドガッ!]いでええぇぇぇ!」


おすまし女神モードのメルクルナをドライトがデコピンで始末すると、亜空間から次々と出てくる美しく神々しい雰囲気の羽のある者達の前に飛んでいき、宣言をした。


「わたしゅがあなたたちのそうぞうしゅでしゅ!

これからわたしゅのしきのもと、とりにんげんこんてしゅとをしゅるじゅんびを[ガシ!]ふぁ?」


「ドラちゃん、、、こっちのばん、、、!」


「ま、まちゅてくだしゃい!

ゆめだちゅた、りあるとりにんげんこんてしゅとが[ガシ!]ふぇ!?」


「ドライトさん私達の子供が一大事なんですよ!

早くしてください!」


「と、とりが!

とりにんげんがあぁぁぁ、、、!」




ドライトが悲痛な叫びを上げるがアンジュラとサルファに連れられて行ってしまう。


今のうちだとメルクルナは額ひたいをさすりながら天使族の前に立ち話し出した。


「ちょっと、デブ龍の邪魔が入りましたが皆良いですか?

あなた達の使命は世界を管理し人々を導く事です。

そして!もっとも大事なのが私を楽させる事です!

良いですか?私はあなた達の母です、つまり親です親孝行と言う言葉がありますが、、、」


天使達は真面目に聞いていたが、私を楽させる辺りからメルクルナを見る目が呆れてきている、そして天使達の中でも特に力が強い者達の12人がメルクルナの前に進み出た、そしてその中から1人の真面目そうな女性がメルクルナに話しかけてきた。


「我が主にして母なるメルクルナ様、よろしいでしょうか?」


「つまり私が食っちゃ寝をすればするほど世界は平和に、、、なんですか?」


「我等は皆、我が主を愛し尊敬しています「うむうむ、もっとあがめ」ですが!

怠惰な生活はいけません!世界の管理は重大な仕事です、その仕事をメルクルナ様と眷属神様と共に

できるのは無上の喜びです!

ですからこそ、その喜びが地上に暮らす数多の人々に伝わる様にメルクルナ様も頑張らなければいけないと思うのです!

よろしいですか?メルクルナ様は最上級神にしてこの世界の管理神様なのです、だからこそ寝るのも惜しんで民を思い見守り、邪悪な者達に騙だまされない様にしなければならないのです。

そもそも、メルクルナ様は300年間寝てないと言いますが神たるメルクルナ様が寝る必要は有るのですか?無いはずですよね?ならば寝ずに人々の為に努力するのがメルクルナ様の勤めなのです。

服装を華美な物を止め、食事に関しても享楽的きょうらくてきな部分は一切捨て去り、粗衣粗食をモットーとして修行に励はげみ、更なる高みに登り上がる事で原始の神々様、ユノガンド様に認められる様になるのが重要な事かと思います。

聞いておりますか?しっかりとお聞きくださいね?

これから私がメルクルナ様のスケジュールをしっかりと管理させていただきますので1日の予定をたてさせていただきます。

メルクルナ様には制御管理室でお仕事に励はげんでもらいたいと考えていますので、まずお仕事の時間についてですが、1日12時間ほど取らせていただきます。

お食事ですか?お食事に関しては少々豪華ですが一汁一菜いちじゅういっさいを1日2食として、お忙しい時は無しとさせていただきます。

次に修行のお時間ですが少し短めですが8時間ほどでよろしいでしょう、残りの4時間はメルクルナ様を頼りに来る者達の時間としてお声を聴いて差し上げましょう

寝る時間が無い?ですから申し上げた様に寝る必要は無いではありませんか、ならば寝ずにお仕事と修行に励はげむべきなのです。

もう一度最初からご説明しますか?よろしいですか?言いたい事がある?はい、是非にもメルクルナ様お声を我等にください、他の者達にも伝えますので、、、」


そう天使族の女性が言うとメルクルナは一歩づつ後ろに下がりながら叫んだ。


「誰か!助けて!」


そして全速力で部屋から逃げ出したのだった。




なんか、メルクルナが外に逃げて行ったけどこちらも大忙しだ、何故?アンジュラが急げ急げとせっつくので亜空間を押さえるのを止めると亜空間に亀裂が入り新たな種族が、、、出てこなかった。


失敗して中で全滅したのか?っと思いながら確認しようとしたらシリカ達が「私の子供達が出てこない!」っと亜空間内に突入してしまった。


俺も恐る恐る中に入り込むと、、、いました、新種族ですシリカ達も中で様子を見守っている、こいつ等出てこないで何してたかって?




「なかでせんそうするんじゃないでしゅ!」




こいつ等亜空間の中で戦っていたのだ、しかも個々に戦っていたのが今は2つに別れて戦っているらしい、シリカ達が1体捕まえて話を聞いたら誰がリーダーになるかで揉めたとの事だ。

そして2つに分かれたのは男と女で意見が真っ二つになってしまったからで亜空間から出て自分達の創造主に会う前に決着を着けるべく、戦争状態になってしまったとの事だ。


なんでこんなにも悩筋になったかって?


「結構みんな強いじゃない!逃げずに正面から殴り合うのもポイント高いわよ!」


「シリカ姉様、メルクルナさんの天使族より数が少ないですが戦闘能力はこちらの方が上ですわね」


「おおお、、、あんなに立派な戦いをして、、、良いぞもっとやれ!」


「むふぅ〜、、、どっちも頑張れ、、、!」


大体こいつ等のせいだった。


【どうも、この4人は戦闘に関しての思いを多く入れたみたいですね】


『お、リュージュさん、解析終わった?』


【はい、メルクルナさんの天使族とこちらの種族、共に大きな問題はありません】


『いや、あれは鳥人間族だって!』


【メルクルナさんが種族名を天使族で固定しちゃってますよ?それに鳥人族っと言う種族がいますからそれで良いじゃないですか】


『あの駄神何時の間に、、、

あれは鳥が人間っぽくなった者だから!人に羽がついてこそ鳥人間になるんだよ!』


【はあ、、、変なこだわりがあるんですね、、、

まぁなんにしろ2つの種族共に健康ですし精神に問題がある者はいないようです。

ただ、これから新たに産まれたりしたらどうなるか判りませんが、、、】


『それはしょうがないか、、、おっと!決着がつきそうだな』


1万体での殴り合いは終わりに向かい立っているのは2体の男と女だった、、、

そして2体の新種族が同時に動き、すれ違った後に立っていたのは男の方だった。




「我等の父と母にして創造主様、私がリーダーとなった者です、他の皆を代表してご挨拶させていただきます!」


「先程は見ていましたよ、、、立派な戦いでした!」


「ええ、、、本能に従いつつちゃんと考えて戦っている姿は立派でしたわ、、、」


「なかなかの戦いっぷりだったぜ!」


「我が子よ、、、母は感動した、、、」


「ありがとうございます!これからは私が皆を導いていきます!ご安心ください!」


「むりでしゅね」


「、、、はぁ?なんですか?このベビードラゴンは?無礼なやつですね」


「わたしゅのデコピンにたえられたら、リーダーとしゅてみとめてあげましゅよ?」


「き、貴様!母様方の前だから見逃してやろうとしてるのに、、、!」


「リーダー、、、その子は私のペット、、、デコピンに耐えてみて、、、?」


アンジュラがそう言うとシリカ達が「ちょっと!」「お待ちなさい!」「止めろ!」などと止めようとするが俺は素早くリーダー格に近づくと額ひたいに手を近づけた、リーダー格はニヤニヤしながら頭を差し出したので、軽くデコピンしてやった。


「てい!」


ガツン!


「ギャオォォォォン!?」


100mほど吹き飛んで止まった後フラフラしながら、戻ってきた。


「ッチ!たえやがりましゅたか!」


「、、、強い子、、、リーダーとして認めてあげる」


「可哀そうでしょ、ドライト!」


「ドライトさん生まれたてなのですからもう少し手加減してあげても、、、」


「でも、しっかり耐えて戻ってきたぞ!えらい!えらい!」


他の者達は俺が自分達の中で一番強いリーダー格をデコピン一発で吹っ飛ばしたのに驚いているが、先程の戦いで最後まで残っていた女性の新種族が俺に近づいてきて頭を下げた。




「ドライト様、、、創造主様ですね?」


『よく分かりましたね?』


俺は偽装を止め、本来の姿を見せてやると、先程ふっ飛ばした者や他の者達も慌てて跪ひざまついた。


『何時気がついたのですか?』


「最初に見た時に気がつきました、、、」


女の横に来た、リーダー格が「お、教えろよ!」っと騒いでいるがほっとく事にした。


『そっちのアホは自分の力に酔いしれて私の正体に気がつかなかったみたいですが、デコピンに耐えたので約束道理リーダーとして認めましょう』


「あ、ありがとうございます!」


『まぁ、実権はそっちの女性に握られそうですが、、、』


「そうね、、、」


「そうですわね、、、」


「お前、努力しろよ?」


「、、、頑張れ!」


「、、、うう」


『ではあなた達の種族名ですが、龍種に似ていて竜のようでもありますし、人の様な手と指に足を持っていますね、、、トカゲ人間でどうですか?』


「竜人族で良いわね!」


「良い名前ですね!シリカ姉様!」


「良い名前だな!勇敢で恐れを知らない立派な種族になそうだぜ!」


「トカゲ人間、、、良い名前、、、」




多数決でシリカ達と創った新種族は竜人族となったのだった、、、


「そうぞうしゅなのに、なまえがかってにきめられましゅた!」


「トカゲ人間族、、、」


こうして2つの新種族が誕生した。


ドライトとアンジュラは両種族に鳥人間とトカゲ人間と名乗らないかと勧めたが、両種族にドライト様とアンジュラ様のは恐れ多くて名乗れないと言われたとさ。

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