第2話 玄関ドアの穴のムコウ

割りと日夜朝暮のこのインターホン問題。

日常の一部として、ある種の現代音楽として捉えるのはやぶさかではない。

しかし信心深いこの私にはこのインターホンの音色はある種の福音、、、

神のお告げであるに違いないきっと相違無い

この荒廃したコンクリートジャングルに遣わされた天使、、、

貴方はどんな御姿をされていらっしゃるのか?

玄関ドアに備えられた、真実の目ともいうべきこの穴はきっと神を想定して作られた物に違いない。

インターホンはいまだメロディアスに奏でられている、、、

興奮を抑えつつ御尊顔を拝見するべく、俺様はそっと顔を真実の目に近づけた。





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