泣き虫な子供の行く末
青影の過去後編…
寝てたみたい。こんな大きい孤児院で。家族は?両親は、心配してないかな?
目を擦っていると、さっきまで僕を抱えていた男の子と一緒に居た女の子が僕を見ていて。
「この服可愛いかな?それとも、面白い方が良いかなぁ?✨」
…………何あれ?なんか、変な服持ってるし、着せる気??
すると女の子の横から
「いや、リ〇ちゃん人形じゃないし、遊びたいけど、そういうのはちょっとねェ?」
り、リ〇ちゃん………着せ替え人形…いや、でも、明らかに可笑しいよね、なんか、変な服持ってるし、僕も服着てるし。
「はいはい〜✨どっちが良い?✨」
応えはしなかったけど、強いて言えば、どっちも嫌だよ。
変な柄の服だし、片方は女の子用の服だよ。フリフリだったし。
だから、咄嗟にこう答えた。
「嫌だよ。それより、何で、此処に?」
当たり前かなと思う事を口に出してみた。
すると女の子はキョトンとしたようにこう言い放った。
「あはは〜✨何いってんの?此処で暮らすんだよ♪」
…………はい?正直な所、何を言ってるのか分からなかった。
イッショニスム……一緒に住む??
「梨菜、説明になってないって…」
溜息を付くように横から、手を差し伸べられて。ちょっとホットした。手を掴んで起き上がろうとしたら手を自分の方にスッと戻されて起き上がれなかったのは恥ずかしかったけど。
「一緒に住むって…此処に?」
男の子が頷いていて。
聞き返そうとしたら、後ろから小さい3歳位の女の子が一緒に遊ぼう!と言ってきて、断るのが苦手だった僕は一緒に遊んでいた。他の小さい子も皆で混じって。
けど、楽しかった時間は終わり、家に帰ろうとすると手を引き止められて。行かないで…って言われてしまい…。孤児院の人には自分から置いてもらうようにお願いしに行った。
快くOKしてもらい、少し安心していたのもあるけれどこの小さい子達と楽しい時間が過ごせる……と思い嬉しかった。
皆を守らなくては…と言う気持ちが芽生えてきて。
幼い時の最後に発した俺の言葉は…
「お兄ちゃんが護るから…安心してね?」
青影羅忌の過去END〜…
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