第808話 ふむ
作品のアイデアをパクられたってよく聞くようになった。
まんま作品のネタそのものを取られて出版されたって言う大御所もいたし、
アイテムを使われたって言うアマチュアもいたし、
シチュエーションエピソードをそのまま使われたって言うかたもいたし……
いろいろといるんだなぁ。
わたしは幸いそう言う経験がない。
でも、もしも、自分のアイデアやシチュやアイテムを使って作品を書いた人がいても、しょっぱいなって思ったとして、でもそれだけだなって思う。
だって猿まね野郎は、次回作、何書くの
猿まねしか出来ないくせに個性とか才能とか笑わせてんじゃねぇよ
あのね、二作目、三作目って次へとつなげていけるのが才能なの。
猿まねしてデビューしてもね、自作書けなかったら終わりなんだよ。
盗まれた人はそのとき本当に悲しいと思うし、もう書きたくないって思うかもしれない。
でもそういうときは思って欲しい。
この作品はわたし以外の人間では作り出せない宝石だってね。
このアイデアはわたししかいかせない原石だってね。
猿まね野郎は一生理解できないまま模造品を作ることに専念してな。
何一つ自分のものじゃない。何一つ自分のものにならない。
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