第326話 便所紙
旅行中、一番期にするのが
トイレ
だよね?
最近は駅のトイレも安全できれいになったからいいけど、たまに紙がきわどい。
芯がないトイレットペーパー使ってるんだけどさ、最後あたりフニャフニャになって使えないわけ。
あ俺をどうにかして新しいのに取り替えてくれたらいいのに、ばあちゃんの後にたまたま入ると、フニャフニャのトイレットペーパーの芯があるわけ。
あのばあちゃんどうやって拭いた!?
とか思うんだけど、さて、次の紙がセットアップされてるかが問題なわけ。
トイレ紙ホルダーには二個常駐できるようになってるんだけど、たまにないようなことだってあるわけじゃない?
トイレ紙盗むような奴らのせいで、トイレ紙の予備もないわけよ。
焦るじゃん。こっちは催してるわけだし、トイレに入るとパブロフイヌみたいに出そうになるわけだし。
とりあえず座って落ち着こう。
とか思ってると出ちゃってて、後は狼狽するのだよ。
紙あるの!?
で、確認して、次のホルダーに紙あるのが見えて安心するんだけど、目前のフニャフニャの紙が問題なんだよね。使うべきかどうすべきか。
もちろん使おうとは最初思う。
でもさ、もうどこらへんから切れてるかもわからないくらいメチャクチャなわけ。
ばあちゃんも格闘して諦めて拭かずに出たのかもしれない。でも、ここでわたしが挫折したら、わたしに続く猛者たちも諦めてしまって拭かずにトイレを出るという荒業に身を落とすことになる!
これはわたしで食い止めなければ!!
というわけで、フニャフニャを引きちぎるわけだけど、相手は湿気を吸い取ってそこそこ厚さのある紙。
簡単にはちぎれない。
いぎぎぎぎぎぎ!!
と格闘して、ようやくちぎれました。
ほんと、安心感。このまま眠ってもいい。
で、私のケツも安心を得て、この後に続く猛者たちにも安心を与えて。
私の心は晴れやかに。
トイレをするだけで感動を得ることができたわ。
トイレ最高!
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