405 浪漫之友 15号(同人誌)

2008.10/天狼プロダクション

<電子書籍> 無

【評】 ―


● あふれでるエロバナー感


 栗本薫個人同人誌第十五号。

『マルガ・サーガ7 嫉妬』収録。

 長めの話ということで今回は一作のみの収録である。


『マルガ・サーガ7 嫉妬』


 一発ハメてからずっといちゃいちゃしているヴァレとナリ。

 湖畔で自然に囲まれてペッティングしています。

ヴァ「本当はまだイシュトのこと愛しとるんやろ」

ナリ「本当はまだリギアを愛しとるんやろ」

ヴァ「なんやと!ハメたろか!」

ナリ「やめてやめないで」

ヴァ「あかん、ギンギンやからあっちいって抜いてくるわ」

 一人になった瞬間登場するならず者たち。

 どう見てもモブレイプ用の棒です。ありがとうございます。

モブ「お前らがいちゃついてんのずっと見てたやで」

モブ「ヤンダル・ゾックがお前を性奴隷にしたがっとるやで」

モブ「その前にわいらで味見するやで」

ナリ「ああ、モブレされるとヴァレが優しかったのわかるう」

モブ「よし、入れる前にしゃぶるんやで」

ヴァ「それはわいもまだしてもらってないのにアカンでしょ」

 唐突にあらわれたヴァレの魔道神拳でモプたちの脳みそバーン。

ヴァ「オナってたせいで結界が弱まってモブが入ってきてすまんかった。さ、帰るやで」

ナリ「モブレからのお清めセックスするのはいつ?今でしょ!」

ヴァ「わかりみ。あそこにセックスしないと出られない小屋あるから入るで」

ナリ「これが二人のハネムーンやね」

 チンコたてたままスライディング土下座するヴァレ。

ヴァ「実は竿役に覗かれてるのわかってたけど見られてたら興奮したからほっといたんやで。モブレもNTRに興奮してまったからギリギリまで見とったんや。すまんな。でもしゃぶるのはわいもまだだったからちゃんと止めたで」

ナリ「ええんやで(ニッコリ)ほなしゃぶるやで」

ヴァ「飲んでくれるなんてわいもう死んでもええで」

 ~完~


 ごめん……小学生の読書感想文のようにストーリー全部書いちゃった……。

 だって原稿用紙換算でたぶん250~300枚くらいある話なのに、本当にモブレからのお清めセックスしかしてないんだもん……。ずーっと「それ何回も書いてるから知ってるYO!」って云いたくなるようなナリスの生い立ちをだらだら語ってるし……そんなに語ってるのに新しい情報がなにもないことにも驚きだよ……。

 リンダに対して「愛しとると思ってたけどヴァレへのこの想いが恋愛だと云うならあれはただの家族愛やな」って勝手にノーカンにしてるし……ホントこれまでの恋愛すべてノーカンにするクソ女特有のカウントシステムやめてよ……。

 あとマルガ・サーガ二話目から毎回「一度ハメたけどその後はやっていない」って設定なのはなんでなの……初合体にいたる機微が好きだからいろんなパターンで初合体書く人は男女問わずけっこういるけど、毎回二度目ってなんなのそのニッチな性癖……。 

 マリウスも家出してから憎いあまり存在を忘れたとかいうことになっているけど、ナリス様の頭の中でミアイル公子暗殺に使っていたことはどうなっているんですかね……。


 それにしても大男だからチンコがデカいって理屈になったり、小男はチンコがデカいってことになったり、あらゆる理由でチンコがでかくなるな薫の世界は……。ヴァレチンは粗チンでもいいじゃん……貧相なねずみ男のはずなのに細いが引き締まった身体になっているし……AV男優みたいにセックス用筋トレしたのかなヴァレリウス……。


 まあ、基本的にはやきもち妬き合っている二人からのモブレからのお清めセックスというエロ同人のテンプレみたいなことをだらだらと気持ち悪いうわ言と物思いだけで水増しした話なので、ヴァレナリに萌えていない人間が読むのが間違いなだけですね……萌えていないカップルのエロ同人読んでケチつけるほうがおかしいですよね……本編とキャラや設定が違ったとしても同人ではよくあることだしね……仕方ないね……。


 今回のエロバナーワード

 遅くまで二人きりで話しこんでいても、ちょっとでも性的な雰囲気、誘惑的な、挑発的な空気がほんのちょっぴりでも流れたことは本当におかしいくらいなかった。


 男同士、密室、何も起きないはずもなく…

 ナリス様の感覚がエロ広告並と判明。

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