アピール大魔王小説で本当に読んで欲しい物語を謳う少女

naka-motoo

序章

第1話 わたしは自分の本質を晒して人を集める

 PVのことをPromotion Videoの略という風にしか思えてなかったわたしはEKというバンドの楽曲で人格の9割を叩き上げて来た少女。

 こんなだけれども今、16歳。


 わたしが書いて来た小説のほぼすべてに、”いじめ”、というキーワードが顔を出す。どんなテーマで書いても、どんなキャラを登場させても、かならず、いじめのエッセンスを書き込んでしまう。

 わたしの主観は、”いじめられる側へのシンパシー”。

 そして、いじめで亡くなった子達への追悼。


 PVがPage Viewの略であるということを痛切に刻み込まれたわたしは、これらの小説の投稿がことごとく低いPVや☆しか頂けないことを嘆いていた。嘆きの理由。


”本気でいじめを根絶したい”


 なのに、人目に触れず、人知れず、終わっていく。

 

 このままではわたしの余命では目的を果たせっこない。


 わたしは、目的と手段をはっきりと分けることにした。


 今から、魔王と異世界と勇者と魔法と戦闘と武器と、ありとあらゆるアピールのためだけの小説を書く。

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