分類

 追っ手から逃げきったのはいいが、俺たちは罠にはまってしまった。


「くっ、底なし沼か」


 俺が呟くと仲間の女盗賊は言った。


「まったく、これだから素人は。よく見なさい。これは底なし沼じゃないわ」


「何?」


 では、助かる見込みがあるというのか。返答を待つ俺に女盗賊は不敵に笑って言った。


「この大きさなら、底なし沼ではなく底なし池と呼ぶべきよ」


「底なしには変わりないんだな?」

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