巧妙な作戦

「その王女はニセモノだ!」


 王女の演説中に、一人の男が叫びました。


「私は幼い頃から王女を知る遠い国の王子! 王女が偽者であるという事実に気づき、こうして聴衆に紛れ込んでいたのです!」


 王女は不安そうに言いました。


「ひどい言いがかりです。何か根拠がおありなのかしら?」


「ある!」


 王子は叫びました。


「本物の王女は……あいつには! 空の民の子孫であることを示す太陽の形のアザが胸にあるんだ! ニセモノのお前にはない!」


 そして王子は王女に向かっていきました。


「だから今すぐ胸を見せるんだ! 胸を見せろ! 胸が見たい! さわってたしかめたい! さわらせろ! 胸さわりたい! はさまれたい!」

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