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 私が崖の上で角笛を吹くと、谷底から翼竜が姿を見せた。これで谷を渡ることができるという仕組みだ。


 私が近づくと、翼竜は重々しい口調でこう言った。


「竜と崖のあいだに、広く空いているところがございますので、ご注意ください」

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