肉感

 幼なじみの女子は俺を見つけるなり、いつものように後ろから突撃してきた。


「おっはよー!」


 ギュウウウ。


「お、おい。鬱陶しいから、俺の背中に肉の塊押しつけてくんじゃねーよ!」


「ふふ。なになにー? 照れてんの?」


 いたずらっぽく笑うそいつに、俺はすかさず言った。


「サーロインのブロックを押しつけられて誰が何を照れるんだよ!」


 そんな肉屋の娘。

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