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2023年9月1日 10:01
拝読させていただきました!始祖民族のみなさんが!? まさかああも惨たらしく殺されてしまうとは……アルスリアに対して憎悪が湧いてしまいました。今後彼女が改心することがあるとして、なかなか好きにはなれそうにないレベル。人類が共食いのような殺戮を繰り返してきた生き物だというのは事実ですが、だからといってアルスリアが裁く理由にはならないですよね。グロウの義憤が非常に強く伝わってきました。ひさびさ登場のライネスたち、戦場の兵士としてはバルザックや改子は間違ってない……のですが、やはりライネスとメランの抱える懊悩、やさしさと愛こそが人間の本質だと思います。軍を抜けるのもいいけれど、絆——家族愛を捨てられない。この感情をバルザックたちに理解してもらうにはどうすればいいのか……。バルザックや改子のほうでも兵士としての戦力をダウンさせた二人を見限らない当たり、人間性は残っていると信じたいですが。そしてついに! エリーの本当の本気! でもこの力の解放、使ったら死んじゃうとか、後遺症を残すタイプのような……。最終決戦とはいえ初手でこのカードを切って、果たして大丈夫なのかエリー!? というか「鬼」が種子の男と女の従者であるなら、この状態でもアルスリア相手には厳しい?はたして雲霞のガラテア軍相手にエリー一行はどう戦うのか、この先は凄惨なシーンが増えそうで気弱な身にはつらいものもありそうですが、そこも含めて続きを楽しみにさせていただきます!
作者からの返信
今回もお読みいただきありがとうございます!! 殺戮が起きてしまいましたね…………アルスリアに憎悪が湧くのも当然の摂理と思います。そしてアルスリア自身も全ての人類に対して根深い憎悪を抱いている。彼女は彼女なりの悪意と狂気をもって呪いをばら撒いているわけですね。彼女自身も含めてきわめて悲しい存在だと思います。人類史にもそんな悪意を増大させて凶行におよぶ人間が沢山いただけに、読者から見て憎悪と恐怖の対象であると同時に、否定し切れない人間の性の一端でもあると思うのです。人間とは度し難し。 バルザックと改子も病んだ戦闘狂ですが、まだ人間臭さは多少ありますよね。メランをして『お人形さん』とまで憐れまれている最新の改造兵たちを思えば、果たして彼らはもはや人間と呼べるのか、と思ってしまうほどに悲劇的な存在です。 人殺しを重ねて来たメランたちですが、同時に共に時間を共有することで4人でひとつ、と絆を感じていた。4人でなければもはや自分ではない、とすら思っているんですね。それはそれで極端な考え方だと思うのですが、彼女は殺戮者としての罪業を背負いながら共に戦地に向かうという選択を取るしかないとすら。 このように非常に重くダークな展開を描き続けてきて、創作者としての一時の充足は得つつも、まるで自分自身の魂にすら登場人物たちの『業』を感じてふつふつと滾るような錯覚を覚えます。希望を求めて読んでくださる側の人たちにとっては堪ったものでは無いかもしれませんが、僕自身が人間の闇を描かずにはいられない。それこそ『業』のような度し難いものを感じてしまいます。 ですが、少なくとも自分なりに絶対に曲げなくないことは、やはり救いの無い悲劇のまま幕を閉じることだけは避けたいということですね。果たして読者様の納得のいくハッピーエンドへと至れたのかどうか。 エリーもとうとう禁じ手を解き放ちました。ここからエンディングまでは一気に……平穏なる展開とは程通いものとなっているはずです。 なので、メンタル的にしんどい時には無理に読まない方がいいですね(汗) それでも一先ず、遠蛮さまのように僕の作品を読み続けてくださることは本当に本当にありがたく思います。応援が無かったらやめていたかもしれません。 ヴォルフガング、アルスリア、リオンハルト…………最後の闘いは混沌をきわめていきます。
拝読させていただきました!
始祖民族のみなさんが!? まさかああも惨たらしく殺されてしまうとは……アルスリアに対して憎悪が湧いてしまいました。今後彼女が改心することがあるとして、なかなか好きにはなれそうにないレベル。人類が共食いのような殺戮を繰り返してきた生き物だというのは事実ですが、だからといってアルスリアが裁く理由にはならないですよね。グロウの義憤が非常に強く伝わってきました。
ひさびさ登場のライネスたち、戦場の兵士としてはバルザックや改子は間違ってない……のですが、やはりライネスとメランの抱える懊悩、やさしさと愛こそが人間の本質だと思います。軍を抜けるのもいいけれど、絆——家族愛を捨てられない。この感情をバルザックたちに理解してもらうにはどうすればいいのか……。バルザックや改子のほうでも兵士としての戦力をダウンさせた二人を見限らない当たり、人間性は残っていると信じたいですが。
そしてついに! エリーの本当の本気! でもこの力の解放、使ったら死んじゃうとか、後遺症を残すタイプのような……。最終決戦とはいえ初手でこのカードを切って、果たして大丈夫なのかエリー!? というか「鬼」が種子の男と女の従者であるなら、この状態でもアルスリア相手には厳しい?
はたして雲霞のガラテア軍相手にエリー一行はどう戦うのか、この先は凄惨なシーンが増えそうで気弱な身にはつらいものもありそうですが、そこも含めて続きを楽しみにさせていただきます!
作者からの返信
今回もお読みいただきありがとうございます!!
殺戮が起きてしまいましたね…………アルスリアに憎悪が湧くのも当然の摂理と思います。そしてアルスリア自身も全ての人類に対して根深い憎悪を抱いている。彼女は彼女なりの悪意と狂気をもって呪いをばら撒いているわけですね。彼女自身も含めてきわめて悲しい存在だと思います。人類史にもそんな悪意を増大させて凶行におよぶ人間が沢山いただけに、読者から見て憎悪と恐怖の対象であると同時に、否定し切れない人間の性の一端でもあると思うのです。人間とは度し難し。
バルザックと改子も病んだ戦闘狂ですが、まだ人間臭さは多少ありますよね。メランをして『お人形さん』とまで憐れまれている最新の改造兵たちを思えば、果たして彼らはもはや人間と呼べるのか、と思ってしまうほどに悲劇的な存在です。
人殺しを重ねて来たメランたちですが、同時に共に時間を共有することで4人でひとつ、と絆を感じていた。4人でなければもはや自分ではない、とすら思っているんですね。それはそれで極端な考え方だと思うのですが、彼女は殺戮者としての罪業を背負いながら共に戦地に向かうという選択を取るしかないとすら。
このように非常に重くダークな展開を描き続けてきて、創作者としての一時の充足は得つつも、まるで自分自身の魂にすら登場人物たちの『業』を感じてふつふつと滾るような錯覚を覚えます。希望を求めて読んでくださる側の人たちにとっては堪ったものでは無いかもしれませんが、僕自身が人間の闇を描かずにはいられない。それこそ『業』のような度し難いものを感じてしまいます。
ですが、少なくとも自分なりに絶対に曲げなくないことは、やはり救いの無い悲劇のまま幕を閉じることだけは避けたいということですね。果たして読者様の納得のいくハッピーエンドへと至れたのかどうか。
エリーもとうとう禁じ手を解き放ちました。ここからエンディングまでは一気に……平穏なる展開とは程通いものとなっているはずです。
なので、メンタル的にしんどい時には無理に読まない方がいいですね(汗) それでも一先ず、遠蛮さまのように僕の作品を読み続けてくださることは本当に本当にありがたく思います。応援が無かったらやめていたかもしれません。
ヴォルフガング、アルスリア、リオンハルト…………最後の闘いは混沌をきわめていきます。