第5話 再々考

またしばらくして、アキレスはまた答えの違う問題を見つけてしまいました。アキレスは迷いました。もし、また司書様に相談して怒らせてしまってはどうなるかわかりません。アキレスはしばらく考えましたが、答えが違うことから目をそらすことはできませんでした。

「司書様、相談があるのですが。」

「なんだね」

「どうしても答えの合わない箇所があるのですが。」

「君、三度目だぞ」

「はい」

「・・・わかった。こちらに来たまえ。」



司書はそう言うと別の部屋にアキレスを別の部屋に案内しました。アキレスが通された部屋は、まるで裁判所のようでした。中央の長老らしき人が口を開きました。

「アキレスというのはキミかね。」

「はい」

「キミはうちの3000年も引き継がれてきた書が間違っているというのかね」

「ある部分は、そうだと思います。」

「こちらでも検討した。そんな筈はないがキミは自分が正しいと思うかね。」

「はい。そう思います。」

「それではキミは破門ということになる。幸いキミはまだ若い。今自分の過ちを認めればまだ許そう。キミは自分が間違っていたと認めるかね。」

「・・・。いえ、書が間違っていると思います。」

ざわざわ。。。ざわざわ。。。

カンッカンッ

「静粛に。残念だが、それでは、アキレスは破門とする。以上。」



そして、アキレスは破門されました。

二度と教団の門をくぐることはできなくなりました。

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