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目次
346錠.Melancholy/May
時計回りに巡るメリーゴーランド
曇り空の下で
白い馬はどこを見つめているの
風に揺らされるブランコ
雨が降るなかで
黄色いペンキが剥がれ落ちていくの
いつかの情景たちに思いを馳せて
『懐かしいな』なんて呟いてみる
鮮やかだったはずなのに
どこかくすんでしまった記憶
お天道様のせいだけじゃない
水溜まりを飛び越える子ども
観覧車は止まらない
雨上がりの遊園地にも歓声が響くよ
悪天候でも夜より明るい
滑り台で雨宿りして
早朝の公園でも小鳥が囀ずるよ
いつもと違う景色に目をとめて
『新鮮だな』なんて呟いてみる
懐かしささえ感じて
仄暗く薄明るい世界
『雨は上がる』『朝は来る』
そんなの気休め
わかっているんだ
だけど縋ったっていいじゃないか
悲しみも苦しみも
全部まとめて
お天道様のせいにして
笑ったっていいじゃないか
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