ドラマティックベースボールス
皆同娯楽
プロローグ
徐々に埋まっていく客席。
そこから聞こえてくるざわめき。それらが合わさることで丸みを帯びたドーム内に、期待と歓喜の雰囲気が満ちている。
そんな中グラウンドでは、ノックやキャッチボールなど敵チームの練習が続いている。
全て見慣れた光景だ。
でもそれでも、何度味わってもこの試合前の高揚している雰囲気は好きだ。球場の雰囲気を肌に受け、これから始まる試合をいつも通りに待ち焦がれている。
『千葉ミントピジョンズのスターティングメンバーを発表します』
今まで何度も聞いてきた、どこか感情を消した女性の声でアナウンスが流れた。
試合開始およそ三十分前。ビジターチーム、つまり敵チームのスタメン選手が発表されるようだ。
三塁側の八十列目にいる俺の視線は、センター奥にあるオーロラビジョンに引き寄せられた。
発表されたスタメンは昨日から少し変わっていた。不調だった一番の岡崎がスタメン落ちして、昨日の三番の角川が一番に入っている。それにメンバー自体も少し変えてきている。
「おっ、なんだなんだ。なにが始まってんだ」
不意に声を掛けられそちらに目をやると、親友の龍也が大型ビジョンを見つめていた。それから、俺に視線を移して左隣の席に座ってきた。
龍也は野球観戦に来たことがないどころか、普段から野球を見てすらいない、野球に関してはルールをちょっと知ってるぐらいの点で素人。今まで野球を見たのなんて、中体連の応援の時と国際大会で日本が決勝トーナメントに進んだ試合だけらしい。
それでも何の気なしに誘ってみると意外にも一回くらいは行っても良いと言ってくれたので一緒に来てもらった。
「お互いのチームのスタメン、つまりスタートから試合に出る選手の発表だ」
「いや、スタメンっていう言葉への説明は良いよ。それぐらい分かるから」
「えっ、そうだったのか」
「なんで意外そうなんだよ!」
「まあまあ。で、普通に戻ってきてるけど龍也りゅうやお前、トイレかなり長かったな」
「混んでたんだよ、しょうがねえだろ。あとはまあ、腹痛がめっちゃ酷かったってのもあるけど。あと道迷った」
腹を擦りながら龍也が言う。
確かにゴールデンウィークということもあって人数多いから時間かかるのは分かるし、広いから道に迷というのも分からなくはない。けど、それでも四十分かかるってことは相当だったんだな……。お気持ちお察しします。
「で、亮太りょうた。今日の対戦相手、ピジョンズだっけ? はリーグに属する球団六チームの内、今は何位のチームなんだっけ?」
「えっと、二位だった筈だけど」
「そうだ、そうだ。で、その上がファルコンズっていう超強いチームなんだろ?」
「そうそう、よく覚えてたね」
「そりゃ、聞いてもいないのに何回も説明されれば嫌でも覚えるわ……」
龍也が来てくれるということで、ちょっと興奮して色々なことは話過ぎていた気はする。
やっぱり一緒に行くからにはよく知ってから、楽しんでもらいたいし。
「で、そのファルコンズが今年も相変わらずで首位を走ってる訳。ったく、やっぱつえーよ」
全六チーム中、現在順位が二位のビジョンズも、つい十日程前までは首位にいた。
しかし開幕から一ヶ月経ち、早速レギュラーに怪我人が出たこともあって勢いは徐々に下降線を辿った。そんな訳で今じゃファルコンズに抜かれて二位だ。
一方、福岡サファリメントファルコンズはシーズン当初は四位と順位が奮わなかったが、開幕二週間ぐらいから徐々に勝ちを増やし、今やトップに躍り出た。
まあ何というか、プロ野球ファンからしたら色々な意味でまたかよって感じなんだけど。
ファルコンズは今の主要メンバーの内二人が台頭してきた三年前から三回連続で日本一に輝いてきた、実質全十二球団で最強のチームだ。どころかそのどいつもがプロの中でも並以上のレギュラー陣と投打共に豊富な戦力は、歴代最強の呼び声高い。ファルコンズ一強時代なんていうのは、もう聞き飽きた程聞いている。
しかしそんなファルコンズはここ二年ぐらいそうだったけど、開幕当初は勝率が伸びず、しばらくしてから徐々に勝ち始めて首位に上がると、そこから途端に独走状態に入る。今年も例に漏れず相変わらずのスロースタートっぷりと一気な追い上げっぷりを見せ付けられた。
ただここでもう諦めるなんてあってたまるか。まだシーズンは始まったばかりだ。全百四十三試合の内、まだ三分の一も消化していない。
「ふーん。でも今日の相手もファルコンズじゃないにしても、二位ってことは決して弱くはないよな?」
「そうだね。今は若干調子落としてるけど、決して油断出来る相手ではないね」
まあ、それはどのチームが相手でも言えることだけど、ピジョンズは特に。
「いいねー。やっぱ格上の相手をぶっ倒すのが良いっしょ」
それに関しては全くの同感。今に見てろよ、上位チーム。今は下位に眠るウォリアーズがすぐにお前らを抜いてやるよ。なんてどこか誇らしく、何様だと言われんばかりの目線から内心で気張る。
それから一言二言言葉を交わしたあと、龍也がケータイを取り出しいじりだしたのを見て、俺もケータイを取り出す。何の気なしに開いたのは普段から使っているプロ野球の速報のアプリで、他球団の試合情報をチェックしていく。そしてある程度確認してから、ケータイをポケットにしまい顔を上げた時だった。
ふと、気配を感じて隣を見ると、俺の隣の席に人が座るところだった。
一瞬ドクンと、心臓が大きく跳ねた気がした。
時間にして一瞬。下のデニムのスカートから徐々に上がっていき、上は白いTシャツの上にグレーのカーディガン、そして顔へと辿り着いた。肩ほどまでの長さの茶髪のミディアムボブ、ぱっちりと見開いた目と二重瞼、柔らかそうで艶のある唇。座ったのは、人の目を確実に引くだろうと言える程綺麗な女性だった。
そのほんの一秒足らずで充分なぐらい、俺もこの女性に目を奪われてしまった。
「おっ、いよいよウォリアーズの番だぞ」
龍也の声でハッとなって、視線をそっちに戻す。
一瞬で野球に意識を戻した俺は、胸を高鳴らせて、オーロラビジョンを見つめる。
ウォリアーズ、つまり北海道ジャパン商業ウォリアーズのスタメン選手が発表される。今までと違って、アナウンスは陽気な男性の声に変わり、効果音は豪快になる。その上映像は近未来的な工場で作られたロボットが爆発し、その中から選手が現れるというなかなか凝ったものが流される。おー、すげー! っと隣で龍也が声を挙げている。
この辺りから選手だけではなく、お客として来ているこっちも試合前の緊張した雰囲気に変わっていく。
「なんかこの雰囲気良いな」
「そうだろ、そうだろ。この試合への高揚感と緊張感が合わさった空気が何とも心地良いんだよ」
龍也に同意の意を示す。
北海道ジャパン商業ウォリアーズ、略して日商にっしょうやにちしょう、あるいは単にウォリアーズと呼ばれるこのチームは、今年で北海道移転十五年目となるここ北海ドームを拠点とする地元チームだ。
その十五年間での成績は優勝五回、Bクラスはたったの三回。日本一は十年前に一回だけとはいえ、実績は充分。常勝軍団と呼ばれるに相応しい実力を備えている。
しかし今シーズンは開幕戦を落とし、そこから波に乗りきれずに今はまだ四位に甘んじている。首位のファルコンズとは既に四ゲーム離れている。
『一番レフト、荒川裕樹あらかわひろき!』
選手が発表されると、ドンドンと外野応援席の一角から太鼓の音が響いてきた。と共に、巻き起こる拍手と歓声。
ウォリアーズ全般に言えることだがスタメンは若い選手が多く、足を使って相手を掻き回す戦法を得意としている。そしてあのリードオフマンの荒川はその象徴のような選手となっている。その足でフィールドを駆け回る様はスピードスターと呼ばれ、更に顔もイケメンと来て、男女ともに人気がある。
っというのも勿論あるけど、この歓声に関しては他と比較しても温かいと自負している、ウォリアーズファンの選手への熱いエールだと言えるだろう。
「あっ、山中じゃん! テレビに出てんの見たことある! あっ、沢田さわだもか! 知ってるぞ、あいつも!」
「まあ、あの二人はは流石に知ってるよな」
四番の沢田純じゅんは日本代表にも選ばれる程の、日本屈指のスラッガーであり、五年前から固定されているウォリアーズが誇る脅威の四番打者でもある。流石に龍也でも知ってる程有名な選手だ。
長打でランナーを返すのが役目となる四番という打順に恥じないどころか、毎年本塁打を量産するホームランキングを争う長距離打者でもある。
更に沢田の前、三番に入っているライトの選手も今や注目を集めている。
名前は山中熱志やまなかあつし。一昨年入った、今は珍しい左のスラッガー。高校通算七十ホーマーの超高校級選手としてプロ入りし、更にその甘いマスクも相俟って、入団当初は話題をさらった。勿論それからも結果も残して、今ではウォリアーズで一・二を争う人気の選手だ。
全く昨日とメンバーは変わっていない。
ただ一つのポジションを抜かして。
『ピッチャー、森崎進地!(もりさきしんじ)』
全ての野手の発表が終わり、最後にピッチャーの名前がコールされた。すると途端に、うおーという太い歓声やきゃーっという黄色い声、あちこちから拍手などが沸き起こる。隣の龍也もキター! っとはしゃいでいる。
その中で確かに俺も、気分が一気に高揚したのを自覚する。
コールの際に俯いていた森崎がバッと顔を上げる映像も付いてきたが、中々それがかっこいいというのもあるし、ただそれよりも。この選手こそ誰でもない、若くして北海道ジャパン商業ウォリアーズのエースなのだ。
特徴はなんと言っても、最速百六三キロを誇るストレートを投げること。
高校時代でも百六○キロを記録した唯一の選手であり、プロ入り後もその超速球と鋭いスライダー、落差が大きく百四○台後半を記録するフォーク、緩急のカーブとチェンジアップで相手打者をなぎ倒し、森崎と同じ入団三年目にしてもう若きエースともてはやされている。
森崎と山中、同年代の二人の天才を合わせて森山コンビと呼び、今じゃ野球ファンの垣根を跳び越えて、誰もが知っている有名人気選手となっている。
「走れー、荒川~♪」
スタメンの発表が終わり、今度はレギュラー選手各々に作られている応援歌が流れていく。それをファン全員で歌い上げていく。
曲、歌詞共に選手個人個人に合わせて作られていることからも、ファンの愛を感じる。
それからは俺は知らない歌手が曲を歌ったり、試合前の監督同士の出場選手交換、国歌斉唱、それからとある航空会社の社長の始球式が終わって遂に試合が始まった。
試合は初回から動いた。
一回表、ピジョンズの攻撃は先頭バッターに四球を許すと、バントで送られ、そこからまた四球と森崎のコントロールが定まらない。その後、中に来たストレートを痛打され一点を失った。
この回は何とかそれだけで抑え、裏でウォリアーズも一点返して同点。かと思ったら、また次の回でピジョンズに一点入った。
「今日の森崎はストライク入らないな」
「ああ、全くだ。このままじゃ、どんどん相手に点が取られちまうぞ」
俺の言葉に相槌を打った龍也に俺も首を縦に振る。
でも俺らの心配は杞憂に終わった。
二回以降は相変わらず球が荒れながらも、持ち前の修正能力でランナーを抱えるもゼロに抑えていく。しかし、相手もそれは同じ。一点負けている、ビハインドの状況が続いていく。
しかし八回だった。この回のウォリアーズの攻撃もツーアウトになり、若干この試合自体諦めムード漂い始めてた所だった。
そんな中で三番の山中がライトへのポトリと落ちるポテンヒットで塁に出た。そこで球場内の空気が一変する。点差はたった一点。一人ランナーが出ただけだけど、応援の勢いが俄然増した。
そして迎えるは、四番の沢田。相手も警戒し、ボールから入り、次は空振り。ワンストライクワンボールで迎えた三球目だった。
もの凄い衝突音が鳴った。
ほんの数秒だ。
相手の中に入ったスライダーを芯で捉えると、ボールは弧を描き、その距離を伸ばす。そして白球が落下したのはフェンスを越えたスタンドだった。
バットで捉えてからスタンドに届くまでの百二○メートルと数メートル。その間に期待の篭った歓声が上がり、それがスタンドに到着するとその歓声は叫び声に似た、歓喜の声と化した。
敗戦ムードから一転、一気に逆転し勝利を手繰り寄せた一打は喜びで球場を包み込んだ。
隣の人とハイタッチする人、スティックメガホンをぶつけ合う人、色々な人がいる。
「よっしゃー! ホームラン、ホームランだ!」
「やったー! やったぞ、龍也!」
お互いに興奮しながら、俺達もハイタッチをし、それから右拳をぶつけあった。
「初観戦でホームランとか俺ツキ過ぎ! 凄くね!?」
「ああ、すごいよ! 本当にラッキーだな!」
龍也もはっきり興奮していると分かるぐらい、上ずった声になっている。
体温が上がっているのが分かる。何とも言えない幸福感。皆で喜びを共有しているこの感覚は何度味わっても最高だ。
「やったー!」
そんな中龍也に向けていた顔の方向とは逆の方から声が聞こえ、そっちに向き直す。
すると一緒に来ていた友達とハイタッチしていた隣の女性も、タイミング良くこっちを向いて、そのまま自然とハイタッチしまった。
「やったー、やりましたね!」
「はい! 超嬉しいです!」
応えた彼女が向けてくれたのは、純水無垢な喜びに満ちた笑顔。
その顔に思わず見惚れてしまった。ただでさえ魅力的だというのに、そんな顔されたもんだからしょうがない。
しかし直後に彼女はハッとなった顔をして、申し訳そうに手を引いてしまった。
少し名残惜しい気がした。
「すいません、興奮してつい」
「いえ、自分の方こそただ喜んで……。でも、知らない人ともこうやって喜び合えるって楽しいですよね」
「そうですよね! 分かります! こうやってファンの中での垣根っていうか、そういうのを気にしないで喜び合えるから生で野球を見るのは好きなんです!」
嬉々として話す彼女の反応は予想外で戸惑ってしまうが、それでも直後にそのことに対する喜びが込み上げてくる。
でも考えは全く一緒だ。
同じものが好きで、同じチームを応援していて、そのチームが逆転して遠慮する理由はどこにある。寧ろ喜びを分かち合うことが出来るから良いじゃないか。
「それ自分もです! だからつい何度も球場に足を運んでしまうんです」
「ですよね、やっぱり!」
興奮しながら彼女が言う。
それに釣られて俺も高まった気持ちそのままに賛同の声を挙げる。
でもそれは彼女に感化されたからとか、知らないファンと話すことが出来ているからというよりも、この人と、こんな綺麗な人と話すことが出来ているからというのが一番の理由だ。そりゃ俺だって年頃の男の子だからな。
その後も少し会話を続けて、彼女は再び友人と話し始めた。その友人がこちらをちらっと見て、「ゆいの知り合い?」っと聞いていた時には、若干居心地の悪さを感じてしまったが。 まあ、こっちの友人は試合に集中していたようで、追求が無いのは良かったが。
それから彼女、名前ゆいさんっていうのか。なんかその優しそうな顔に似合う良い名前だ。
そのまま後は彼女と会話することもなくゲームは進行していった。そして相手のバッターが上げた球をライトが捕球してゲームセット。逆転ホームランからそのまま逃げ切ってウォリアーズの勝利だ。
「おい亮太、勝っちまったぞ! すげー、この試合すげー!」
「本当にな! それに一番最初の観戦がこんな良い試合ってお前マジで幸せだな!」
「ほんとマジ最高! いやー、良いな野球観戦って。皆で応援とか、この空気とか、好きだし楽しいわ!」
「おっ、分かってくれるか! だろ、面白いだろ! こういう試合があるから野球から目が離せないんだよ」
「だろうな! 俺も野球はまっちゃうわ!」
龍也が楽しんでくれた所かべた褒めしてくれたのが、体がゾクゾクするぐらい嬉しい。やっぱり自分が好きなものを他の人も好きになってくれるというのは嬉しいものだ。
試合が終わって少ししてから、ウォリアーズ勝利時に流れる渋いBGMが流れ始め、それと一緒に新幹線を模した、上半分が切り取られてお立ち台になっている乗り物が三塁側に走ってきた。
そのお立ち台の上に、本日のヒーロー選手として森崎と沢田が呼ばれる。それからいつも通りインタビューアーの『放送席、放送席!』から、ヒーローインタビューが始まった。
森崎の真面目な解答に、ユーモアを利かせて沢田がファンを笑わせる。俺も笑ってしまって、やっぱり勝利後のヒーローインタビューは最高だと改めて実感する。
そしてインタビューが終わって選手が客席に向かってボールを投げ込んで行く。勿論来る確率は限りなく低いのだが、やっぱり期待してしまうのは仕方ないと思う。まあ、結局今回も来なかったけど。
これで終わった。あとはいつも通り帰るだけ。
なのに俺は帰りたくないと思ってしまった。
「はー、終わったな。あー、良い試合だった!」
んーと、座りながらも腕を上げて背伸びをしてから龍也が元気に言う。
それに俺は相槌を打ちながら、意識は逆の方に向いていた。
いつもの名残惜しさとは違う。このままただ帰ったら、もうこの隣の女性と会うことは出来ないことへの悲しみ。
ちらっと横目で彼女の方を見る。カバンを肩に掛けて帰り支度をしていた。
女子と全く話さないと言う訳ではない。それなりに話すことは出来ると自負はしている。それでも一言声を掛けるのが怖い。
相手は今日知り合ったばかりのの名前も知らない女性だ。ろくにまだ話もしていないんだぞ。変に思われるかもしれない。気持ち悪がられるかもしれない。自意識過剰だと思われるかもしれない。
でも、さっきのたった一瞬。それは時間にして全然大したことないのに、彼女と喜びを分かち会えたことがとても幸せな時間に思えた。
このまま帰りたくなんかない。
「あの、すいません」
「はい?」
声が震えてしまった。彼女も不思議そうにこちらを見ている。
喉元で想いがわだかまって、なかなか外に出ることを拒否している。
それでも、勇気を振り絞って。力の限り押し上げて、それでもか細く声は出てきた。
「今度、僕と一緒に野球観戦をしてもらえないでしょうか?」
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