第9話 遭遇



ピピピピ…



「……んんー?」



部屋の中で鳴り響くアラーム音。

初めはどこか夢現で聞いていたが、徐々にその違和感に意識が覚醒してきた。

目を閉じたままで頭の上にある携帯電話に手を伸ばす。



「……あれ?」



基本的にアラームは3回設定している。


1回目は5時、朝のジョギングをするためだ。

2回目は6時、ジョギングのアラームで起きられなかった時に流れる。

3回目は6時10分、最終アラームだ。これで起きられなかったら寝坊する。


まあ、1回目のアラームはよくある。

5日に1回は寝坊してジョギングができない。それでも2回目で目が覚めるのだ。

そして、最後の砦である3回目のアラームは大音量で、尚且つスヌーズ機能もつけているのだ。



「……ゲッ、やべ」



その3回目のアラームには、遭遇したことがなかった。

それが違和感の正体。今の時刻は6時10分だ。完全に寝坊である。

勿論2回鳴ったアラームの記憶は全くない。


時刻を見て完全に目が冴えたので、まずは洗面所で身支度。

慌てて寝間着のスウェットを脱ぎ、スーツに着替える。

喉が渇いたので、水を一杯飲み、アパートを出た。



「なんか、今日は体がだるいなー」



いつもより道中の山登りがキツく感じる。

まあ、少々体調悪くても明日は休みなので、どうにでもなりそうだ。

明日はゆっくり休めばいいか、そう思うと少しだけ気持ちが楽になった気がした。

それでも今日は速足でないと間に合わないので、足早に神社に向かった。



「おはようございます」


「おう、おはよう」



鳥居の前で一礼し、境内へ足を踏み入れる。

頭を上げて辺りを見渡すと、社務所の前で営業準備をしている祿郷さんと出会った。

ふと、昨日の出来事が頭を過る。ああ、報告はしておかないと。



「祿郷さん、今少しお時間ありますか?」


「ん?いいけど……、んんー?犀葉、今日顔色悪いぞ」



祿郷さんのところまで歩いていくと、少し眉間に皺を寄せた祿郷さんに顔を覗き込まれる。

そんなに顔に出ているだろうか。確かに少し体はだるいのだが。

俺の顔をじっくり覗き込んでいた祿郷さんに視線が、徐々に足の方に下がる。



「――…" なに "と出会った?」


「え?」



急に真剣な口調になったから、思わず驚きの声が出た。

問いかけ口調なのに、そのまま俺の言葉を待たずに俺の腕を掴み、社務所の中へと入っていく。

玄関の靴も乱暴に脱ぎ捨てるような状態だ。



「犀葉、沐浴まだだろ?」


「はい、まだです、けど」



そう言って祿郷さんは部屋を出て行った。

俺の頭にはクエスチョンマークがいっぱいだ。わけがわからない。

とりあえず沐浴を終えてから祿郷さんに聞こうか。

そう結論付けてスーツを脱ぎ、脱衣所の竹でできた籠の中に入れた。

どうやら今は俺一人らしい。


沐浴とは、謂わば朝の湯あみのことである。

毎日沐浴をして、身体を清めてから神主としての1日が始まるのだ。



「……ふぅ」



先に頭と身体をていねいに洗ってから、湯船に浸かる。

家の入浴剤入りのお風呂も好きなのだが、こういうシンプルなお風呂も好きだ。

少し広めの檜でできた浴槽は、趣があってけっこう気に入っている。



ガラッ


「うわっ?!」



突然風呂場の戸が開いたかと思うと、祿郷さんが作務衣を着たまま中に入ってきた。

しかも、祿郷さんだけではない。後ろに、禰宜の柴崎さんと、祿郷さんの同期の権禰宜の平沢さんも一緒だ。

勿論全員作務衣を着ている。


え。ちょっと待って。なんで!?沐浴じゃないの!?


混乱する頭が判断したのは、後ろに下がることだった。

何をしに来たのだろう、わからないことだらけだ。

まず俺に声をかけたのが、祿郷さんだった。



「お、おはようございます…!」


「犀葉、立ってこっちに来い」



ええええぇ、全裸なのに!?

すいません、ちょっとさすがに無理がある。

昨日の成川の時は半裸だったが、今は全裸だ。さすがに恥ずかしい。



「ぶはっ!その言い方だと誤解を招くよ、祿郷」


「はぁ?男同士だろうが」


「デリカシーないね。だから、女の子にモテないんだよ。はい、犀葉くん」



吹き出すように笑う平沢さんが投げるように渡してくれたのは、フェイスタオルだった。

しかも脱衣所に置かれていて、自由に使っていいようになっている。

ああ、さすが平沢さん!わかってくれる人がいるって良いことだ。



「それを腰に巻いていいから、ちょっと来てもらっていいかな?この縁に座って」


「わかりました」



言われた通り、湯船から上がりフェイスタオルと腰に巻く。

さすがに相手は衣服を着ているのに、俺だけ全裸で並びたくない。

言われた通り、じゃぶじゃぶと湯を揺らしながら歩き、浴槽の縁に腰かけた。



「あちゃー…」


「どう思います、柴崎さん」



俺が座った瞬間、3人の表情が痛ましいものを見たかのように変わった。

ん?なにか変だろうか。



「これでよく平然とできるな」


「なにがですか?」


「自分の足をよーく見てみろ」



そう祿郷さんに言われて、自分の足を見る。

一見何も見えなかったが、じっくり見てみるとはっきりと見えた。

黒い靄が俺の両足に絡みつくように纏っていたのだ。



「うわっ?!なにこれ!」


「霊触だよ。これはけっこう強いな」


「この感じ、あの『此の世ならざるモノ』の仕業かな…?」


「本人には今から聞きます。その前に、はい。これを一気に飲みな」



霊触とは、『此の世ならざるモノ』に触られる程度。殆どの人が気づかない。塩水や塩で簡単に清められる。


そうか、昨日成川に清めてもらったのは上半身だけだった。

そういえば、あの少女の霊に乗られたっけ。その時に、膝にも触れられた。

腕にあったあの靄が、ここまで一晩で悪化するものなのか。


祿郷さんに渡されたのは、コップ一杯の透明な水。

ありがとうございます、とお礼を言って一口飲んで、手が止まった。



「うえ、これ塩水じゃないですか」


「薄めに作ったんだよ。身体の毒を除く為だ。ほら、早く飲め」


「うえー」



薄い塩水はマズイ。美味しくない。

しかし、自分自身の為だと、無理矢理一気に喉に通した。



「―――祓ひたまへ 清めたまへ」



柴崎さんが俺の右膝に触れ、祓い言葉を唱える。

すると、手の平から円状に広がるように黒い靄が消えていく。

先程までだるかった身体も楽になった。



「ありがとうございます」


「このお風呂は御供えする水と同じ井戸から引いている。祓い番の時に霊触がついたら、ここで清めるんだよ」


「とりあえず、支度をしたら話を聞かせてくれ」


「わかりました」








「……それで、家で成川に清めてもらったのですが、下半身は確認するのを忘れました」


「成川は大丈夫なのか?」


「成川はあの霊に触れてないんで、大丈夫だと思います」



場所は変わり神饌所の部屋。

清掃が終わり、平沢さんがご祈祷番で、俺がおさがりを作り担当だったので、神饌所の方が都合がいいということで移動になった。

聞かれたことは勿論昨日のこと。なにがあったのか、どんなものだったのか。

俺も成川が心配になったが、成川は塩水をかけて、俺の腕を引いて走っただけだ。

おそらく大丈夫のはずだ。



「成川にも今度言うが、今度そういうことがあったら、まずは神社に走ってこい。今回は霊触だったからいいが、さっきの犀葉のも殆ど霊障れいしょうに近かった。この靄は、人の氣を吸って、どんどん悪化していく。強い『此の世ならざるモノ』に出会って霊障をいきなりもらい、朝起きたら悪化している方が大変だ。神社で清めたほうが確実だし、なにより安全だしな」


「わかりました」



霊障れいしょう 憑りつかれ、体調や行動に異常が生じる。低級であれば、塩水などでも清められる


確かに朝起きたら身体がだるかった。

つまり、体調にも影響が出ているということなのだろう。



「その少女の目的がわからないな」


「はい、でも『おねえちゃんに、会いたい』と最後に言っていました」


「確かに、最近邪気祓いの参拝者に『おねえちゃん』と呟く者が多いな。あれはその少女の影響だと判断してもいいだろう」



そういえば、以前の宿直業務の時も、半狂乱の男性が式神に連れていかれる時に「おねえちゃん」と呟いていたっけ。

その男性も、あの少女に襲われたのだろう。

あの少女的に言うと「ダメだった人達」ということか。

俺も完全に憑りつかれたらああなるのだろうか、やだなー。



「平沢、今日の祓い番は誰だっけ?」


「えーっと、今日は…」


「外が俺と山中だな。中が平沢と設楽だ」



今日の外任務は、柴崎さんと山中さんらしい。

神社に残り、邪気祓い希望者の応対をするのが平沢さんと設楽さんだ。

外任務の人は、市街地を見回り『此の世ならざるモノ』の噂や影響などを調査し、時と場合によっては祓う。



「この情報を俺がまとめておく。伝達は俺は山中に、平沢は設楽に伝達をしておいてくれ」


「わかりました」



柴崎さんがそう言いながら、A4のバインダーから透明のファイルを取り出した。

「怪異ファイル」と書かれたその中には、日付と内容が細かく記載されているようだ。

おそらく外任務が日替わりで変わるので、その伝達に使用しているのだろう。

そのファイルの中の紙に、日付と俺の証言を書き込んでいた柴崎さんが、ふと顔を上げて祿郷さんを見る。



「祿郷」


「なんですか?」


「今日、犀葉を家に送ってくれ」


「わかりました。ついでに成川の様子を見てきますね」



祿郷さんの言葉に、柴崎さんの口元に笑みが見える。

あまり笑わない人だから、その表情に驚いた。



「わかっているじゃないか」


「でしょう。褒められると伸びますよ、僕。……犀葉、そういえば塩水がないって言ってたな。補充するついでに、成川にも持っていこう」


「わかりました!作り方を教えてください」



いいなぁ。気遣いができる男の人ってかっこいい。

個人的には、山中さんみたいなムキムキの体育会系男子もかっこいいと思うのだが、今時は気遣い男子の方がモテるらしいし。

俺ももう少し経験を積んだら、祿郷さんみたいなできる系男子になれるかなぁ。

そんなことを考えながら、俺は祿郷さんについて神饌所の奥の倉庫に向かった。



「ここに供物に使った塩・水・酒・米があるから、それで祓い道具を作る」



倉庫の中に入ったら、幾つもの水瓶みずかめが並んでいた。

茶色の大きな水瓶の上には、木でつくられた蓋があり、そこに「水」と書かれていた。

隣は「塩」と書かれていて、種類別に分かれているようだ。



「ここに小瓶がたくさんあるから、塩を入れて水を入れて振る!完成!」


「うわー、簡単ですね」


「まあ、簡易的な邪気祓い道具だしな」



やってみて、と言われたので、水瓶の傍に置いてあった小さいスプーンで塩を小瓶に入れていく。

4つの小瓶に塩を入れた後、水が入っている水瓶の蓋を開けて、スプーンで水を入れた。

しっかりと蓋を閉めて小瓶を振る。

初めは白く濁っていたが水が、少しずつ透明に近づいてきたのを確認して、作務衣のポケットにしまった。



「よし。じゃあ、俺は平沢とご祈祷番を変わってくるから、また17時にな」


「わかりました、ありがとうございます」



倉庫を出ると、神饌所に誰もいなかった。

どうやら、柴崎さんが社務所に戻り、平沢さんはご祈祷をしているようだった。

そっと窓から覗くと、拝殿はいでんと呼ばれる、参拝客がご祈祷を受ける場所にいた。

ご祈祷の時は、神主が本殿で祝詞のりとを唱え、通路で繋がっているこの拝殿はいでんより参拝客は自身のご祈祷を見守る。

桃華八幡宮の拝殿はいでんは、まるで舞台のような造りになっていて、境内から拝殿はいでんへと登る階段がある。

壁がなく屋根と柱のみなので、360度から見てもその様子が見られる造りとなっているのだ。

今はご祈祷希望者が、平沢さんの後ろを歩き、拝殿はいでんへと上った。

緑色の狩衣、浅黄色の袴、頭に烏帽子、手には笏、ぴしっとした姿勢は凛とした雰囲気なのに、平沢さんは不思議と爽やかな雰囲気も合わさる。



「……なんていうか、絵になるなぁ」



ご祈祷が終わり、参拝客に爽やかに微笑む平沢さん。

その様子を境内から見ていた女性参拝者も、見惚れて視線で追ってしまうほどだ。

ぼーっとその様子を窓から見ていたら、着替えを済ました祿郷さんが部屋に帰ってきた。

やばいと反射的に窓から離れると、そんな俺を見て祿郷さんが溜息を零す。

ちなみに祿郷さんの狩衣の色は、桃色だった。



「まだいたのか。ほら、仕事!次は研修!」


「すいませーん!」



慌てて俺は神饌所を出て、社務所に向かった。






* * *






「……ん」



ゆっくりと瞼を開く。

いつものアパートの白い天井だ。

部屋は薄暗く、太陽は昇っていないようだ。

ベッドから起き上がると、コップに水道水を入れて飲む。



(……頭が重いなぁ)



昨日は祿郷さんに送ってもらい、成川の部屋に行った。

一応アポは入れてあったので、呼び鈴を鳴らしたら遊びに来たと思われたらしく、そのまま部屋に上がったのだ。

そこで成川の飲んでいた一升瓶を見つけてから飲み会のスタート。

俺も自分の部屋に戻り、様々なお酒を持ってきて3人で飲み漁った。

終わったのが草木が眠る丑三つ時で、祿郷さんはそのまま成川の部屋に泊まり、俺は自分の部屋に戻った。


――時刻は5時


やはり、同じ時間に起きる習慣をつけていたら、休みでも目が覚めてしまうようだ。

そのまま洗面所で顔を洗ってから、いつの間に着替えていた寝間着を脱ぎ、ジャージに着替える。

せっかく起きてしまったので、いつも通り軽く走ってから、その帰りに2人に飲み物でも買ってこようか。



そんなことを考えながら、部屋の戸を開けた瞬間―――ぎょっとした。



「…―――おはようございます」



戸の前に女性が立っていた。

しかも、以前見たことある女性だった。2週間ほど前に夕方頃に神社に来て、俺に用があると言っていた人だ。

あの時と、顔も、髪型も、服装すら変わらない――美人の女性。

神社に来たそのままの姿で、俺に微笑み、そこに立っていたのだ。



(―――怖い…!)



そこから俺を支配したのは、純粋な恐怖という感情だった。

あの時、腕を掴まれて、振り払った俺の勘は正しかった。

こんな時間に、あの時と同じ格好のまま、俺の部屋の前にさも当然のように立っている女性は絶対普通じゃない。

驚きと恐怖で混乱した脳が出した信号は―ー―伸びきった左腕を曲げることだった。



「 ほんと、失礼ね アナタ 」



戸を閉める寸前、隙間に手と足を入れられ、戸が閉まらなくなってしまった。

戸の隙間から除く女性は、まるで挟まれている痛みなんて微塵も感じないかのように、変わらずににっこりと微笑んだままだ。

そのことがさらに俺の恐怖心を煽る。

俺も「人」である可能性を忘れ、無理矢理にでも戸を閉めようと全力で戸を引く。

しかし、それ以上の力で無理矢理戸を開けられた。



「うわああぁ!」



戸が開けられ、女性が家の中に一歩入ってきたのがわかり、俺は反射的に自身のお守りを握りしめる。

女性が俺に触れようとした瞬間、バチッと青白い光が発せられ、俺から女性を遠ざけた。

よし、あとは逃げるだけだ!そう思って、女性に背を向けようと体の向きを捻る。



「――ッ、ぐっ!」



その瞬間、捻った外側の肩が掴まれ、床に叩きつけられた。

背中を強く打ち、一瞬呼吸ができずに苦しむ俺に近づき、俺の口を手のひらで覆った。



「 痛いじゃないの これ以上、騒がないでね 手加減できないわ 」



急にズンと空気が重くなる。

目の前にいるのは、間違いなく華奢な女性なのに、威圧感はまるで大男と対峙しているようだった。

紅い口元は薄い笑みを浮かべているのだが、目だけがまったく笑っていない。

ガタガタと身体が震え、混乱と恐怖で涙が滲む。

頼みの綱のお守りも効かない。塩水は鞄の中にあるが、出せる状況ではない。

ああ、俺もここで終わりなのか。そう悟った。



「 静かに私の話を聞いてくれたら、痛いことはこれ以上何もしないわ 」



その言葉を聞いて、何度もこくこくと頷く。

すると、ゆっくりと口を覆っていた手が離れ、場を支配していた威圧感が消えた。



「 ふぅ。霊触、ついちゃったかしら 」


「いたっ」



仰向けで寝ていた俺の肩を掴み、軽々と片手でうつ伏せに転がす。

先程この女性は「霊触」と言った。霊触とは「霊が触った痕」である。

つまり、自分で「人」ではないと言っているようなものだ。

しかも、柴崎さんはこの部屋に霊は入れないって言ってたのに、普通に入っているし。

本当に守られているのかも今では怪しいものだ。

今度、祿郷さんと平沢さんに部屋を見てもらおう。……生きて出逢えたらの話だが。



「 はい、消えた。ねぇ、貴方。お名前は? 」



先程掴んでいた俺の肩に触れていたかと思うと、再度乱雑に仰向けにされた。

まるで埃を払うかのように両手を擦り叩き、仁王立ちのまま俺を見下す女性。

いやもう女性なのかもわからない。実は、中身は大男なのではないのだろうかさえ疑ってしまう。

俺は捕食者に睨まれた兎のように、震えながら言葉を発した。



「……犀葉です」


「 そう、犀葉ね。――ねぇ、犀葉くん。今お時間いただいてもいいかしら 」



この状況で、今更それを聞くのかよ!

初めから俺に断る権利ないじゃん!

それは「尋ねる」じゃなくて「脅す」ということだよ!



床に叩きつけられる経験をした後に「断る」勇気なんて勿論出なくて、



「……はい」



―――絶望と恐怖の中、頷くことしか俺にはできなかった。










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