偏見。
私は今までの人生経験で、何がかっこよくて何がかっこ悪いかとかわかっている。
ブランドこそ追わないが、古着屋でかっこかわいいレトロなTシャツを三枚1000円で選び、そういうのを見下す奴ほどださいとか、そういうことが分かっている。
キラキラのアクセサリーこそ着けないが、革製の職人手作りの鞄か帆布の刺しゅう入りの鞄が一つだけほしいとか、そういう価値観。
それこそ本物で、いっちばん高い物である。京都に行かなきゃ買えないかも。
靴も履きつぶすまで履いて、職人に手直ししてもらう。そういうのこそ本流だと思う。
人間見た目じゃねえよ、魂だよ。
真剣な何かを持っててストイックに頑張る人にこそ憧れる。
太っちゃいるが朗らかな人を見て和むように、強くて包容力のある人。
ドロドロになって働いて、弱い者いじめはしない人。
それこそ私が目指す人。
金を掛ける奴は、阿保だ。金は最終手段、メディアか遊びの交際費だろう、と思う。
片田舎のぶくぶく太った金ばかりかける奴は阿保だ。
貯金もないのにじゃんじゃん金使った経験があるから、痛いほどよくわかる。
私は阿保だった。
裕福でもないのに、恰好だけは一人前。
つんと上向いておすまし顔。
これじゃあ切れられるのも無理はない。
大阪にだいぶ染まっているが、都会じゃ案外こんな感じ。
芸能人がボロボロの服着てめちゃくちゃお洒落になっているのなどを見て、私は「かーっこいー」と声を上げた。
要は、顔だよ、体だよ。精神性だよ。
一本筋が通ってセンスがあれば、それでいいのだ。「誰彼は金なし男とヤリほーだい」なんて掲示板に書き込む奴、あんな恵まれてない人間は哀れすぎて目もやれない。なのでこれから先一生無視して生きる。勝手に踊り狂いなさい。
まじめ系ブログを書いていたら、音楽通の太った女の子に馬鹿にされたので、そうとも知らずに冗談を返信していたら、やがて連絡が途絶えた。
人とは意外性を多分に含んでいるということを知らないのな。
若いもんよ、苦労人舐めんな、と思う。
わしは星野源も知ってりゃきゃりーぱみゅぱみゅも知ってるし、ラッドウィンプスも知ってるがめんどくさくて書かないだけだ。
文学的にしたかったのに、と邪魔された気分でブログを見やりながら、私はダメだ、と思った。
自分より下じゃなきゃ気が済まない。
そういうとこ、治した方がいーんじゃない?
見た目じゃねえんだ人は、と思いながら、私はギターを買うかピアノを買うか検討している。
ダメだなーと思う。
色々ダメだなーと。
いろいろ勉強しなきゃな、と遊びの期間を過ぎて思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます