第30話「崩壊」
変わらない。
何も変わらない。
起業し、人の役に立つ企業を目指した由希子の前には、エルヴィンにおいて当たり前の事実が突きつけられていた。
心無いバッシング。
未知のモノに対する、人々からの拒絶。
困難を潜り抜けるために、社会を支配する存在の要求を受けた。
労働者を守り抜くために、溜めたい資産を崩した。
開発の腕で企業は成り立っている。
しかし、由希子の思うように、清く、正しく生きることは、到底かなわなかった。
「何で……!」
何も上手くいかない。
正しく生きようとする心は、ただただ社会に押しつぶされる。
守りたい人も、大事な友も、こんな社会で生きなければならないのか。
誰もいない夜の何処かの部屋で、嘆く。
それでも口に出すことはない。
出したら完全に折れてしまうと思った。負けてしまうと思った。
―――こんな社会、消えてしまえばいい、と。
Flamberge逆転凱歌 第30話 「崩壊」
「……総一も大変だったのね」
「いや、まあ。それで遅れちまったのは本当ゴメンだけど」
とある病院の一室。
以前見た時より、少し皺ができてしまった女性の横に座りながら、総一は手慣れた調子で林檎の皮を剥く。
彼女の名は、天城悠奈。
総一の実母であり、父が行方不明になった後、女手ひとつで家族を支えてくれた母である。
ある事件に巻き込まれてから、病院から一歩も出られていない……数年前から、総一が孤児院の世話になったのは、そこからであった。
本来、見舞いにはもう少し早く行く予定だったが、地球規模の騒動でそれどころではなく、数日は遅れてしまったのだ。
母の前というだけあり、普段話せないことも会話に零す。
勿論、騒動の果てに何が起こっているか、その現状は口には出せない。
「……」
「総一?」
だが、今の総一は、一つ抱えていることがあった。
何か出来ることはないか。今危機に陥っている広瀬涼に、岩村由希子に、少しでも力になれることはあるのか。
一つ、思い当たることはある。
悠奈にしか聞けないことがあった。
今まで話をしたことはなかったが、聞けることは全て聞いておきたい。
聞かなかったことで後悔したくなかった。
「なあ、母さん」
「?」
逡巡の果て、口を開く。
「教えて、ほしいんだ。母さんの研究していたコトについて……全部」
―――――
―――
――
目の前が暗い。
視界も、耳も、全部得体の知れないものにふさがれ、何もできない。
その得体の知れないものが、中に入ってくる。
声も出せない。手も足も動かせない。何もできない。
嫌だ。嫌だ、誰か、誰か―――。
―――。
ふいに、強烈な何かが湧き上がってくる。
自分が感じているものとは違う、何か。
嫌悪。拒絶。悲哀。
胸を締め付けるような不快感。
―――やめて。そんなものわたしじゃない。
わたしは……。
……わたしは……。
わたしが、したいことは……。
―――――
―――
――
「―――なに、が」
レイフォンの声は震えていた。
小屋の屋根は吹き飛び、鈍色の物体が蠢き。その中に、由希子が呑み込まれている。
飛び出そうと思った。助けを呼んだ方がいいのでは、とも思った。
そのどちらも、レイフォンは達成することができなかった。
仮眠を終え、小屋を訪れたのは偶然のタイミングだ。
レイフォンに備えなど何もない。
身体も、心も、未知の脅威など想像もしなかった。
何が起こっているかも、把握しきれない。したくない、とも言えるのか。
ただ、この悪夢のような光景を現実と思いたくなかった。
―――バタン。
呆けていた意識が引き起こされたのは、様子をうかがっていた窓の近くにあった扉が、大きく吹き飛んだ音だった。
そこから流れ出る、まるで水銀のスライム、とでも表現できるような鈍色の何か。
「あ……?」
それに塗れ、レイフォンは視た。
鈍色のモノに塗れながら、扉のあった場所から出てきたのは、岩村由希子の形をしていた。
「……くひっ」
おおよそ彼女から聞けるとも思えない声に、見れるとも思えない表情、そしてその昏い金色に輝く瞳を除けば。
「社長?」
「……あなた、さっきからコソコソ見てましたよね?」
据わったような瞳、凍えるような声。
人が変わったような印象。
危険だ。そう把握した瞬間、目の前が一瞬暗くなった。
「邪魔なんですよ」
一瞬で、身体は宙に浮き。
レイフォンが意識を保っていたのは、そこまでだった。
―――――
―――
――
「何だ、アレは」
呟く俊暁の前には、信じられない光景が広がっていた。
孤児院に向かっていたはずだった。
その孤児院の先に、蠢く不定の影があった。
見たことはある。知っている。
だが、どうしてそれがここにある。
かつてエールフランベルジュを苦しめた、『ビッグワン』が此処にある。
それも三体。
「……なるちゃん、孤児院だったよね?」
嫌な予感がして、涼は確認する。
どうしてこんなところに……考えられる可能性は、ナルミしかいない。
孤児院には普段ひなたがいる以上、大事に至る可能性は低いはずだとは思うが。
考えている間に、車は孤児院に着いた。
緊急事態故に、道路に停車してすぐ、二人は車外に出て。
……こうしている間にも、ビッグワンは近づいてくる。
まともにやりあえるとしたら、フランベルジュ以外に何がある。
「俊暁はなるちゃんをお願い。アレは私がやる」
「了解。こうなるとライズも欲しいな……社長さんに頼めるかな?」
「やってみなくちゃ。それに由希子だって、ここで撃退してライズの評判が上がることは悪くないんじゃない?」
「それもそうか」
手を振って、孤児院に駆けだす俊暁。
それを見送れば、涼は目の前の脅威を見定め―――大きく声を張り上げる。
「―――
ズゥ―――……ン!
声に応え、世界最強の力が、馳せ参じる。
「クロスリンケージ、フルドライブ!」
三つの影、主の搭乗から即座に飛び立ち。ビッグワン三体が気づいた時には、爆速で曇天を背に駆けながら、合一する三つの力。
三体はそれぞれ散り散りになりながら、エールフランベルジュを絡め取ろうとする。以前ならばそれは、絶望的な光景だっただろう。
だが、初見の時にはなく、現在はある、ひとつの要素がある。
躊躇わず涼は、腰からドリル基部を抜き放ち、ひとつの姿を形作る。
レイピアのように、細長くすらっと伸びた刃、ウェストドリル。
「ネタは割れている!」
ヒュン……ッ。
ウェストドリル投擲と同時に、それを感知したビッグワンの一機は蠢き、回避行動を取ろうとする。
―――が、それは襲い来る衝撃によって地に叩き付けられ、無駄に終わる。
回避行動を読み、放たれたショックカノンが回避行動を潰し……ギュグリィィン!
「フランベルジュに二度同じ手は通用しない……!」
そのまま急速接近。縫いとめられたビッグワンの一機に対し、至近距離を取る。
当然、接近をいいことに他の二体も背後を狙い、グワァ、と襲い来る。
「今なら躊躇わず使える!」
ガシャン……!
瞬間、右腕部と肩部の装甲が、同時に展開。
躊躇わず右の拳を、縫いとめたビッグワンのコアに打ち付ける。
人もいない荒れた郊外。敵は人間の乗っていない、単なる怪物。
ならば、使わない理由は欠片もない。
エネルギーを高めた其処から湧き出るものは―――。
「メテオクラスター・ゼロブレイク、三段解放!」
その名の通り、隕石すら抹消する虚無の光が―――ギィ、ン……質量を呑みこむ。
肩からの反物質が、背部に襲い掛かるビッグワンの質量を削り。
片腕からの反物質は、完全に縫いとめていたビッグワンの核を、跡形もなく消滅せしめる。
あれだけ苦戦したビッグワン、それも三機を相手にしながら。鮮やかに一機を仕留め、残りの二機も大きく質量を削り、一撃で大きな優位を示した。
「……広瀬涼とフランベルジュが、そう簡単に倒れてやれないな?」
数多の経験が、広瀬涼を強くした。
対処法も知っていれば、ビッグワンも最早足止めにしかならなかった。
初見というアドバンテージを失ったとはいえ、あっさりと追い詰められるビッグワン。歩く堅牢たる戦略兵器を操る『広瀬涼』は、最早疑いようもないだろう、現時点で世界最強の存在である。
―――――
―――
――
「……ナルミ! 居るか!?」
バタン、扉が乱雑に開く。
事態は緊急を要する。状況を確認する前に、俊暁は声を張り上げた。
「……刑事さん?」
「もー、おっさんうるさい!」
幸いにも、ナルミはアルエットや他の子供達と共に居た。とりあえずは無事なようで、ほっと肩をなでおろすが……そう安心してもいられない。
「外に化け物が居る。何かあるかもしれない、子供らを避難させてください」
「わかりました」
「……今はアルエットさん一人ですか?」
連絡事項を伝えたことで、大人がアルエット一人であることに気づいて。今いる人員を確認。
「ええ。ひなたちゃんは仕事してるレイフォン君のトコ、そーくんは病院にお見舞い。今はチョーさんもいなくて」
間が悪かった。
普段保護者役の二人は、休日でありながら外出中。
本来の管理人チョーは、プロドライバーで多忙。おそらくアルエットに後を任せてまた外出したのだろう。
とはいえ、ナルミが襲われず、保護者もいるなら、状況への対処は十全だろう。
「了解。子供達お願いします。ナルミ、こっちに」
「ぇー」
「ぇー、じゃねえよ!」
この期に及んでぶつくさ言うナルミに頭を抱えながらも、その場を後にしようとする俊暁。何が起こるかも分からない。打てる手は打っておきたかった。
「わかりました。気を付けてくださいね?」
「給料泥棒言われないくらいには頑張りますよ!」
軽口を叩きつつ、ナルミをひょいと抱えてその場を後にする。
「……俊暁さん?」
玄関まで辿り着き、扉を開けた瞬間、目の前に現れたのは息も絶え絶えな様子の由希子だった。
服もボロボロ、所々正体不明の銀色に塗れ、直す余裕もない眼鏡の位置のズレが、俊暁には凄惨なように見えた。
「社長さん!? 大丈夫か!?」
「何とか……それより、涼が」
「分かってる。いくらなんでもアレはやべーやつだろ。いきなりビッグワンが三体とか頭おかしいぜ」
嘆息しながら、由希子の背後にあるライズバスターを視認して。
彼女が自分に託そうとしていると思い、玄関から飛び出す。
一つ、判断が鈍っていた。
今まで由希子が、広瀬涼を何と呼んでいたか。
俊暁はそれを、『状況が切羽詰っているから』と認識し、気に留めないでいた。
「おっさん、だめ、あぶない―――!!」
抱えていたナルミが、悲鳴のような声を上げたことで、その認識が誤りと気づかされた。
その瞬間は、突如ライズバスターから伸びた銀色の何かが、俊暁の右肩を貫くと同時だった。
「な―――」
痛みを感じる前に、急激に引っ張られる感覚。
そのまま乱雑に、ナルミごと、俊暁はその機体に引きずられていった。
「くひひ……あーぁ、おばかさぁん。仲間だったら疑いもせず、簡単に信じちゃうのね。あっははは……!」
上がった声に、遅れて様子を見に来たアルエットが見た光景は。
頭を抱えながら、心底愉快そうに嗤う、由希子の姿だった。
「……由、希子?」
「あー、見てたの。まあ、今更どうでもいいんですケド」
くるんと一回転。
それはアルエットからしても、岩村由希子と目の前の彼女を結びつけるのに抵抗を覚える程の。
昏く輝く金色の瞳。
身に纏わりつく、水銀の粘体。
その程度だ。
その程度で、ここまで変わるというのだろうか?
「何を、してるの? どうして刑事さんを、ナルミちゃんを?」
「そんなの、あなたの知る所じゃあないわ。『アレ』を制御するには、神崎ナルミの力が必要なだけ」
「そうじゃない! どうしてそんな簡単に……あなたはそんなことをする人間じゃ」
言葉は遮られた。
玄関の前から床を突き破って一瞬で伸びた、鈍色の粘体が、アルエットに突き刺さる直前で止まる。
「私のことを勝手に騙らないでくださいよ。
……さようなら。 もう二度と会う事はないでしょう。
頑張って生き残ってくださいね、これから起こる良き破滅を」
そうして由希子が、小躍りするようにライズバスターに触れた瞬間。
由希子は、ライズバスターごと―――角川俊暁と神崎ナルミを巻き添えに、一瞬で消えていった。
―――――
―――
――
「……遅い」
結局、小さなクレーターのような何かを作りながら、ビッグワンの討伐は終わった。だのに、何も、何一つ終わった気がしない。
ビッグワンが突如出現していながら、これ以上の動きが周囲に何も見られない。
ただビッグワンを倒して、それで終わりなのか?
それにしては、俊暁からの連絡が何一つない。
通常の角川俊暁ならば、救援の目途が立てば速攻で連絡をしてくる筈だ。いくら頼りなさげな男であっても、有事は抜け目なくそういった連絡を張り巡らせている。そういう男であり、だからこそ広瀬涼は事件解決に全力を出すことができる。
だというのに、連絡がない。
「……戻るか」
猛烈に嫌な予感を抱えながら、踵を返す。
再分離から、推力の高い戦闘機・ソードラインフォートレスと成ったツヴァイ&ドライに乗り、フランベルジュはやや離れてしまったポインセチアに急ぎ飛ぶ。
―――――
―――
――
「ねーちゃん! アルエットねーちゃん!」
「ねえどうしたのアルエットさん!」
辿り着いた涼の視た光景は、ピンポイントに破壊された敷地、玄関に呆然と座り込んだアルエット。
子供たちに揺り動かされながらも、アルエットはその場を動く様子がない。
「……アルエ!? どうしたの? 何かあったの!?」
アルエットに駆け寄り、必死に問い詰める涼。
それを確認したアルエットは……逡巡。驚き、何かを躊躇い、口を開きかけては閉じて。
「お願い。教えて。何かあったの?」
「……俊暁、さんが……」
「は?」
震えた声で、ぽつり、ぽつり。
一瞬真っ白になった涼の頭。
しかし、アルエットの語ったその後の言葉は、どれも信じがたいものばかりで。
「……ナルミちゃんが、一緒に連れ去られて。どこかに消えて。
それを……やったの。……由希子が」
「……え?」
とても信じられない言葉。
これをやったのが由希子で、彼女が二人を手にかけたというのか。
「……嘘、でしょ?」
「そんなのつけたらとっくについてるわよ……!!」
アルエットのその言葉で、察した。
アルエットはとても嘘のつける状態にない。
少なくとも、アルエットからはそう見えたのだと。
「……どういうことよ。何の理由があってそんなことを?」
「わかんないわよ。ただ……何かを制御するために、ナルミちゃんが必要だって……」
制御。由希子は何らかの力を求めて、ナルミを襲った。
ならばその力は?
……全く見当がつかない。
一体何が起きて、どうすれば真実を確かめられるのか。
―――ピロロロロ。
どれだけ途方に暮れたのか、ふいに飾り気のない電子音が鳴る。
半ば反射的に、涼はその電子音のもとを、携帯端末を取る。
僅かに抱いていた期待は裏切られ、それは俊暁のものでもなければ、由希子のものでもなかった。
数ヶ月前にスマイルマーケットの決闘審判の際、有事のため連絡先を交換してからほぼ連絡のなかった……天城総一からの初めての電話。
全く意図も読めないし、有り得ないタイミングの電話。
今までポインセチアとしての連絡はほぼアルエットが行っていたため、連絡の必要がなかった。
それを何故、今このタイミングで。
正直取りたくはなかった電話だが、不自然に思った部分もあり。
或いは、何かこの膠着した状態に、気を紛らわせる何かが欲しかったのか。
「……もしもし」
広瀬涼は、電話を取る選択をした。
『―――広瀬さん? 俺です、天城総一』
「どうしたの? 今電話どころじゃないんだケド」
『何かあるなら猶更。今、聞いてほしいことがあるんです』
「今?」
怪訝に思った涼。とりあえず切るのを躊躇った。
『……俺の母から。天城悠奈から、聞けたんです。神崎ナルミのコト』
「聞かせて」
躊躇ったのは正解だった。
自分でも、携帯端末を持つ手が震えるのはわかっている。
多分、これを聞かなければ、己は岩村由希子に辿りつけない―――そう直感して。
『元々、神崎は発見されたフランベルジュの中に居たそうです。
フランベルジュは新たな「生命」を生み出す計画、その原型となったもの。
ただ、実際その原型は―――飛来物「そのもの」で発見されたモノだ、と』
計画のために人間の手で作られたのではなく、元々飛来物に存在したモノ。
神崎ナルミもその中にいた。
他の誰かが、作っていた。誰が作っていたのか。
『……母は、ひとつ推測を立てました。
生体金属に意志があるのであれば、飛来物そのものにも意志があり。
その「意志」がフランベルジュを産み、神崎を産んだのだと。
―――地球に存在する、「人間」というモノを知るために』
飛来物に意志がある。
ODENの特性から逆算で、推測できる事態ではある。
それに、ナルミとODENの関係性は疑うまでもない。
広瀬涼の中で、ひとつの仮説が立った。
何故神崎ナルミという少女が今まで狙われていたのか。
何故ナルミがSLGと対話できていたのか。
何故由希子がナルミを連れて行ったのか。
考えられるのはただ一つ。
飛来物に干渉するために、神崎ナルミという生命の存在が必要なのだ、と。
そうなれば、自在に物質を転送できる技術を持つ由希子が、何処で何をするか、何をしたいか。
「……ありがとう、天城君」
震えは、止まっていた。
何もできないわけじゃあない。まだやれることは残されている。
全ての真実を知るために。これから起ころうとしている何かを止めるために。
『え?』
「やることが決まった。これから、セントラルに行く……君は逃げろ」
そう言い残して、反論をされる前に電話を切る。
事態は一刻を争う。
これから何が起きるかわからない。涼はアルエットに向き合って。
「……アルエットも安全な場所に避難して」
「ちょっと待って涼、あなた……!」
一人で行く気なの。その言葉まで出す余裕は、アルエットにはなかった。
セントラルとは、宇宙から堕ちてきた飛来物を中心とし、研究施設で固めた場所であり、エルヴィンが興されるきっかけとなった場所。
無論、戦闘は禁止されている―――今はそう言っていられる状態でもないが。
由希子が居るであろう場所は、セントラルしかない。
涼は真っ直ぐ見つめる。巨大な飛来物は、高層建築物の生い茂る機械仕掛けの街の中でも、はっきりと見える。
特に技術の集中している高層建築物・セントラルタワーを挟み、その飛来物は其処に在った。
「……皆、待ってるんだ。行かなきゃ」
それだけを言い残して、涼は再び駆け出し、フランベルジュのコクピットへと乗り込む。
全ての真実を知るために、そして今まで支えてくれた仲間たちを助けるために。
「……由希子」
岩村由希子に起こった事、その真意を知るために。
Flamberge逆転凱歌 第30話 「崩壊」
つづく。
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