風の歌は丘の上で

木々が揺れる ざわざわと揺れる

風の奏でる音色 心騒がせる音色


吹き渡る風 草揺れる丘

僕と君の思い出の場所 僕と君だけの知る場所

そうだよだって、ここには誰もいないもの

僕たちだけが、ここを統べる存在

みんなみんな いなくなってしまったから


何があったのかな そんなことはもうどうでも良いから

何を思い出したところで僕と君しかいないのだもの

何を考えたって無駄なことだよね


発端だとか、経緯だとか、結果だとか

僕らにはもう、些細なこととなってしまった


木々が揺れる ざわざわと揺れる

風の奏でる音色 心騒がせる音色


吹き渡る風 草揺れる丘

僕と君の思い出の場所 僕と君だけの知る場所

ここに来れるのはもう 僕だけ



--------------------


残ったのか残されたのか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る