転生した私は全裸でゴブリンのお手つきになっていた

壺中天

プロローグ

鬼哭啾々


 生徒会の打ち合わせで遅くなった帰り道、家の近くの暗くなった公園で変質者に襲われた。

 押し倒されたはずみに、尖った石に頭を打ち付けて意識が遠くなった。



 気がつくと、私は全裸で横たわり、ゴブリンに犯されていた。

 ゴブリンはキモイとしかいいようのないアヘ顔で白眼になっていた。


「くっ、ころす」


 私は頭の片脇あった錆びたダガーをゴブリンの耳の穴にさくりと突っ込んだ。

 ゴブリンの眼がぐりんと白眼になり、がくりと私の上にのしかかった。


 ああっ、中に出された! 気持ち悪い!

 汚い、汚い! 私、汚い!



 ふっふふ、私は汚れた女。

 ゴブリンのお手つき。

 だれからもみむきもされない。

 これから後ろ指さされながら、惨めな人生を送るんだ。


 憎い。私をこんなにした者らが憎い。

 私よりきれいな人達が妬ましい。

 こんな運命を恨み、神を呪う。



 どうしてこうなったのだろう。

 なにが私を狂わせたのだろう。


 こんなわけで、眼鏡で三つ編みお下げの地味な女の子だった私は、

 最凶最悪のサイコパスになった。



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