転生した私は全裸でゴブリンのお手つきになっていた
壺中天
プロローグ
鬼哭啾々
生徒会の打ち合わせで遅くなった帰り道、家の近くの暗くなった公園で変質者に襲われた。
押し倒されたはずみに、尖った石に頭を打ち付けて意識が遠くなった。
気がつくと、私は全裸で横たわり、ゴブリンに犯されていた。
ゴブリンはキモイとしかいいようのないアヘ顔で白眼になっていた。
「くっ、ころす」
私は頭の片脇あった錆びたダガーをゴブリンの耳の穴にさくりと突っ込んだ。
ゴブリンの眼がぐりんと白眼になり、がくりと私の上にのしかかった。
ああっ、中に出された! 気持ち悪い!
汚い、汚い! 私、汚い!
ふっふふ、私は汚れた女。
ゴブリンのお手つき。
だれからもみむきもされない。
これから後ろ指さされながら、惨めな人生を送るんだ。
憎い。私をこんなにした者らが憎い。
私よりきれいな人達が妬ましい。
こんな運命を恨み、神を呪う。
どうしてこうなったのだろう。
なにが私を狂わせたのだろう。
こんなわけで、眼鏡で三つ編みお下げの地味な女の子だった私は、
最凶最悪のサイコパスになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます