恋愛
まず最初にカミングアウトする。私、バイセクシャルなんです。どっちかっていうと女の子の方が好き。可愛いから。今付き合ってるのは男だけどね。でもね、いいの!可愛いから!それにかっこいいからいいの!
とりあえず、彼氏のことはまた別の機会に書くとして。
さて、前の話にあった恋愛のトラウマってやつなんだけど…トラウマにはなってなくて、私がすっかり忘れてたことで1つそれっぽいものはある。母親に言われてつい最近初めて知った話。
幼稚園の時って結構皆無邪気に「〇〇君と結婚するのー!」とか言うじゃない?私もそういうこと言うピュアな時代があったのよ。で、その〇〇君…ここではA君としましょう。彼ね、面白い人だったの。好きだった理由はそれだけ。幼稚園児ですもの。本当の恋愛なんてまだ知らない年齢だから仕方ないでしょ。ほら、よく幼稚園は別って言うし。それで、そのA君だけどね、友達の親が居る前でちゃんと振る舞ってる子だったのよ。まぁ、ガキ大将って感じで意地悪な面もあったんだけど。ここまで聞いてるといい子に思えるでしょ?でもね、A君はちゃんと振る舞うことがストレスだったのね。それで、何で解消してたと思う?陰で私のこと殴ってたんですって。全然覚えてないけど。むしろ覚えてなくて良かったのかもしれない。でも、今思うと吐き気のする話よね。だって、自分のことをストレス発散のサンドバッグとして使ってた相手を好きになってたのよ?その話をたまに思い出しては今でも自分の体を抱いて少し震えちゃう。
あ、だから女の子の方が好きって訳じゃないの。男の子の中には親切な子がいるのもちゃんと知ってる。1番の原因は小学校時代。原因は女の子なんだけどね。
私、そのA君も含めた幼馴染で一緒に帰ってたの。小1ならまだしも小4でもそうだった。小4っていうと皆が異性を気にし始める時期でしょ。女子同士の暗黙のルールという面倒なものが生まれるのもこの時期ね。でもね、私、ほとんど男の子といたからそんなのちっともわかんなかったのよ。幼馴染も私以外全員男だし。ある日女の子3人に呼び出されたの。「〇〇君のことを好きな子がいるから〇〇君と話さないで」だって。ね?面倒でしょ。別に私に関係ないし、ずっと幼馴染といたのにいきなり離れなきゃならないってのも無理な話でしょ?だから、無理って答えたのよ。次の日から言われた言葉、「メイラちゃんも〇〇君好きなんだ。」本当に面倒ね!!!!
そして原因はもう1つ。小6の時ほとんど皆好きなクラスメートが居てその噂が頻繁に上がる時期ね。また女子数人に呼ばれて言われた。「ねぇねぇ、誰が好き?」好きな人なんていないって正直に答えたのに「うそー、居るでしょ?言わないから!」ってしつこいの。だから、適当に仲のいい男子の名前あげといた。小3くらいからそうしてて面倒なこと多かったから本当はしたくなかったけど逃げ道はそれしかなかったから。そしたら今度は本人以外に広まってるじゃない?男子にも。さすがに本人には言わないでもらえたけど。でも、もう対処が面倒だった。
それに、その頃の男子、学校も塾も両方結構嫌なこと言ってきたり、嫌なからかい方をしてくるような人ばかりだった。その頃の私、18年の人生で太ってるのピークだったし、私にも原因はあるけど。でも、私はその男の子達にからかわれては悲しかったりイライラしたり泣きそうになったりだった。
それで卒業後は女子校へ入学し中学高校とずっと女子校。女子との付き合いを学ぶって目的で。女子同士の交流を続けているうちに一人の友人が大好きになった。私が女の子も好きになったのはその日から。
その後は最初の子を諦めまたもう一人別の友人に恋をする。最初の一人にはしなかった告白をするも玉砕。でも、今でも良い友好関係を築いている。
そしてやっと今の彼氏君に出会った。いや、出会ったのは女の子に告白する前だけど。ネットを通じて知り合った。住んでる所も遠く離れてたし、好きなものもバラバラだったけど、とても仲が良かった。男の人も好きになれたのは彼氏君やネット通じての男友達の親切心のおかげね。そういうわけで私はバイセクシャルになったのでした。
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