昼下がりの繁華街

 もう随分とその形のままの氷を

 眺めている その視線の先

 いつまでも降り続ける


 昨日の最後の茜空

 だけど今は道ではじけてる

 湿り気は部屋の隅々まで柔らかくする


 池の中の魚たち 波紋の下でいつも通りに

 雨宿りの僕ら 軒下でじっとしていて


 いつの間にか長袖が似合ってきたね

 くしゃみしたら寒くって鼻をすすった

 下ろしたての靴は程好い感じにウェッティ

 

 水たまりのリズムで歌おう

 どうせ周りは知らない人ばかり

 カエルたちを心に住まわせて


 こんな時に悲しいのは

 僕は口笛を吹けないから

 いつだって誰かを幸せに出来る

 そんな旋律を奏でたいのに


 あの星が落ちて来た夜

 みんな珍しそうに眺めてた

 この空の誰もが無関心の風景も

 あの無邪気な瞳たちにはきっと

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