終わりの夜に

 雨が止まない

 ちっとも雨が止まないんだ

 ずっとずっと耳を傾けてるよ

 ほうら 段々眠くなってくる


 闇を切り裂く閃光が

 窓の外からナイフのように

 この僕の眼球を目指してやってくるよ

 痛い 痛い 焼き尽くされそうな


 部屋の中に居るから平気だけど

 今にも崩れ落ちそうに感じて

 休む事無くお菓子を口に運んでる

 目の前を小さな虫が歩いてく


 次第に雨音は大きくなって

 それ以外何も聞こえない

 たまに雷の忘れ物がゴロゴロと


 TVの調子が悪いのをこの天気のせいにして

 さて今夜はどうして過ごそうか

 雑音だらけのラジオじゃちょっとねぇ


 雨音はずっとずっと続いてく

 まるで天のフタが開いたみたい

 水たまりはいつか海へと旅立つのさ

 葦の小船で君も一緒にどうだい?

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