第10話 多頭飼い

「猫ちゃん一匹で可哀想だから、もう一匹飼うことにしたの。いわゆる多頭飼い?」

 足元で二匹の猫がじゃれ合っている。

「私も猫飼ってるの。ほら見て」

 差し出された左腕には猫の入れ墨。

「いわゆるタトゥー飼い?」

 入れ墨の猫はズズズズっと右腕に移動していった。

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