第6話 絵に描いた猫

 落書きで書いた猫が命を持った。

 みんなは、一日しか命が持たないよと言う。

 それでも構わない。

 もうすぐ一日が経つ。

 悲しくて涙が出た。

 涙で絵の具が滲んで猫が消えてしまった。

 僕が泣かなければ、もっと一緒に居られたのかな……。

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