フェーズ:025『あの時の座敷童子です』
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
Title:『あの時の座敷童子です』
小さい頃、私には座敷童子が見えた。
っていっても、見た目は普通の男の子。
その子は、お父さんやお母さんがいない時に現れて、
私と遊んでくれたり、話し相手になってくれた。
だけどいつしか座敷童子は姿を見せなくなり、
私もすっかり、その存在を忘れるようになっていた。
で……なんで、この話をしたかというと、
今朝の新聞に座敷童子と似てる男性の写真が掲載されていたから。
記事の見出しは『親子強盗逮捕、10年分の犯行を自供』。
そういえば、大人の座敷童子も時々家に来て、
お父さんのビール飲んだりしてたっけ?
ノソノソと家を歩き、血走った目で室内を見て回っていた大人の座敷童子。
遠い日の記憶が鮮明に蘇り、私はぞくりと体を震わせた。
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます