フェーズ:005『イスカリオテの唄』
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Title:『イスカリオテの唄』
僕は学校でイジメにあっている。
それはもう酷いイジメで、
お小遣いを巻き上げられたり、
授業中に後ろからコンパスの針で刺されたり、
体の目立たない部分を殴られたりなんてのはデフォ。
イジメグループの機嫌が悪い時なんかは、
寒空の下、裸にされて水をかけられたり、
学校の裏にある川で寒中水泳をさせられる。
でも、僕がイジメられていることを親は知らない。
明日には死ぬかもしれないのに、
教師は知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。
だけど、僕にはただひとりだけ味方がいる。
後ろの席に座る、武田くんだ。
武田くんは、僕が遺書を書いて自殺をしようとした時に、
自分のことのように心配してくれた。
キミがいてくれたから、僕は死なずに頑張れた。
武田くん、キミはイジメの加担者11人が、
僕に暴行を加えているをところを撮影すれば、
もうイジメはなくなると教えてくれたね。
でも、イジメはなくならないと思う。
次のイジメがすぐに始まる。
その時、僕は再びカメラを手にする。
いいシーンを撮るから、期待していてね。
キミ達は一生、僕のトモダチだ。
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